糸の構造

 三味線の糸は3本で、太さが異なり、太い方から一の糸・二の糸・三の糸といいます。
 絹製の撚り糸で、非常に伸縮性に富んでいます。三の糸は撚りが掛かっていないように見えますが、片撚り糸といって、細い糸を一方向にだけ撚った糸で、表面に糊を塗布してあります。一と二の糸は、片撚り糸4本を撚り合わせて太くした糸です。

※三の糸200本の目方(重さ)が糸の番号です。例えば200本で13匁( もんめ)が13の3です。
 二の糸は、三の糸のおよそ2分の1の本数、一の糸は、そのおよそ2分の1の本数です。

 各ジャンルで使う糸の太さが異なります。人によって差がありますが、一例をあげておきましょう。

ジャンル一の糸二の糸三の糸
柳川11108
長唄151313
常磐津2118~1718~17
5本調子以上 18・14・14など
清元男20~21
女18
18
16
18
15
新内201613
一中男20
女18
17
16
16
15~14
小唄171513
地歌15~141414
義太夫858585