青?裸々な日常
2009年6月1日~
第164号 ライヴライヴ


6月1日(月)
6月の1日目ですな。
スクハジに稲取の仕事へ行ってもらう。
ゴルフのレッスンの後、家に帰ってきたら娘が起きていた。
一昨日の運動会(延期になって授業だったが)の振替休日なのだ。
車の点検のためトヨタへ。
テ「点検の間、買い物しよーぜ」
娘「あたしのもなんか買ってくれる?」
テ「ああ、なにが欲しいんだ?」
娘「うーーん」
テ「ほら、なんにも無いじゃん。この満たされた子供が」
娘「お小遣いももらってないのにね」
テ「そうだよな、お前はいいよな。『何々買うから』って言えば『ホイッ』ってお金もらえるんだもんな」
娘「うん、そんなに使わないし」
テ「ほんとうらやましいよ、お前になりたいよ、この王子さまが!」
娘「王女でしょ」
テ「今夜は何が食べたい?」
娘「スパゲッティ」
テ「ほほぉ、スパゲッティときましたか王子」
娘「王女でしょ」
テ「なんの?」
娘「ペぺロンチーノ」
テ「うーん、作ったこと無いなぁ、ナポリタンじゃだめかね」
娘「いいよ、作れるの?」
テ「うん、昔作ってた、28年前だ」
娘「とおーーい」
テ「細いスパゲッティを探せ」
娘「どうして?」
テ「え?スパゲッティの太いのって嫌じゃない?」
娘「ああ、嫌だわ」
テ「そうだろ、親子だな、1.4ミリを探せ」
娘「あった」
テ「ケチャップはデルモンテだ」
娘「デルモンテじゃなきゃいけないの?」
テ「あったりまえだ。ナポリタンはデルモンテと決まってる」
娘「こういうとこが怪しいとこだ」
テ「うん、たしかに思い込みかもしらんが」
娘「これでいい?」
テ「ああ、あとはベィコンとピーマンだ」
娘「ベーコン」
テ「ベィコン」
娘「どっちでもいいよ」
テ「ピーマンはいらないか」
娘「うん」
テ「ははは、親子だな」
娘「これでいい?」
テ「野菜が無いぞ、お前の好きなプチトマトでも買っておけ」
娘「いいよ、トマトトマトになっちゃうじゃない」
テ「あ、そうか」
娘「親子じゃん」
テ「それは違うだろ」
夕食の買い物で盛り上がりお腹が減ってしまったので4時に早くも夕食。
娘「うめーーー」
テ「そっか、ははは、うれしーな」
娘「そうとうおいしいよ」
テ「28年振りなのにな」
娘「聞いたよ」
テ「28年振りってこと?」
娘「うん」
テ「27年振りかなぁ?」
娘「どっちでもいいよ」
夜になり娘が英語の塾に行くので送っていく。
1時間して迎えに行くと
娘「お腹へっちゃったよ」
テ「ペペロンチーノなら出来るが」
娘「えっ?」
テ「スパゲッティの残りがある。昼間お前がペペロンチーノって言ってたから、
さっきペペロンチーノの素っちゅうやつを買ってきた」
娘「すごいね、主夫」
テ「ははははは」
帰ってすぐにお風呂に入った娘はペペロンチーノをぺロッと食べて就寝。
胸焼けしないのか?


6月2日(火)
稽古日である。
今月はなんと11日間も稽古日を作った。
本来、それくらいないといけないと思っていたのになかなか日が取れなかった。
今月はスゴイぞ、お弟子さん日時を選び放題だぞーー。
夕食は鍋。
娘「宇太は?」
テ「稽古場でマジで寝てたよ」
娘「好きだね、稽古場」
テ「アイツ、自分の部屋だと思ってやがる」
娘「ねぇ、伽羅」
テ「伽羅がどした。そこで寝てんじゃないのか」
娘「足組んで寝てるよ」


6月3日(水)
テ「おいっ、目覚まし鳴ってるぞ」
娘「うーーん」
テ「大丈夫か?」
娘「起きるよ」
テ「何時だ?」
娘「4時半」
テ「ええっ?お前なぁ、なんぼなんでも早すぎるだろーー。いくら運動会っつったってーー、
イベント好きもほどほどにしろーー」

・・・

娘「パパ起きない?」
テ「いま何時だ?」
娘「6時くらい」
テ「どうしたんだ?」
娘「・・・・」
テ「あ、退屈なんだろ」
娘「うん」
テ「ほれみろ、早く起きすぎだ」
娘「だって」
テ「だってじゃない。そういやお前、さっき4時半に起きて行っただろ。その後、5分ごとに目覚まし鳴って、
俺は寝ちゃ起こされて寝ちゃ起こされてって地獄のような目にあったんだぞ」
娘「ヒャヒャヒャヒャヒャーー、消し忘れたーー」
テ「な、頼むからそっとしておいてくれ。せめて6時半まで寝させてくれ」
娘「わかった」

・・・

娘「パパ行ってくるよ」
テ「おっ、そんな時間か」
娘「起こさなかったよ、じゃっ」
娘は7時ちょいに運動会しに学校に出かけて行った。
予定があって見られないのが残念だ。

稽古日2日目。
夕方、Uさんの稽古をしていると大きな荷物が届いた。
鉄六も稽古にやってきた。
六「椅子、届いたんですね」
テ「おお、ついに買ったぞ」
U「椅子ですか」
六「師匠が使って、良かったらあたしも買うんだ」
テ「さ、組み立てるぞ」
六「大変そうですね」
テ「椅子なんて簡単そうだけどな」
六「組立のしかないんですか?」
テ「組立ててあるのもあるんだよ」
六「ああ、高いんでしょうね」
U「自分で組立てると経済的なんですね」
テ「ああ、千円くらい違うんじゃないの?」
六「ええっ、たった千円、あたしゃ5千円くらいは違うのかと思った」
テ「うん・・まぁ」
六「めんどくさそーーー、千円なら出来たの買えばいいじゃなーーい」
テ「う、うん」

鉄六の稽古のあと
テ「座面と背面を留めるのは大変そうだなぁ」
六「これ一人じゃ無理でしょ」
テ「ちょっと手を貸してくれ」
六「はい」
テ「こりゃ大変だぞ」
やっとこ座面と背面を留めたところへ、次のお弟子さんMちゃんがきた。娘も遊びから帰ってきた。
テ「なんでもうちょっと早く来なかったんだ」
六「いま、大変だったんだからーー」
テ「でも、このあとは簡単そうだな、ささMちゃん、稽古しよ」
と稽古を始めると鉄六と娘が椅子を作り始めた。

Mちゃんの稽古が終わると、六と娘が椅子に座ってキャッキャしている。
座り心地はいいが、ちょいとデカイ。
パソコンの部屋をもっと片付けなきゃ。

夕食はしょうが焼き。
娘のリクエスト。
しょうが焼きって作ったことがないと昨夜お弟子さんにこぼしていたら、作り方を教えてくれた。
娘「うまい」
テ「ちょっと濃かったな」
娘「大丈夫」
テ「おい、キャベツを食べなさい」
娘「もうお腹いっぱい」
テ「ダメだよ。この千切りスゴイんだぞ、見ろこの細さ、なまじの細さじゃないぞ、鍛え抜かれたワザがあるからこそ、
この細さに切れるんだぞ」
娘「ちょっと食べるよ」
テ「全部食べなさい。ホラ見ろ」
娘「なに?」
テ「あまりの千切りに第一関節も切った」
娘「わーー」
テ「お、キャベツ全部食べたか」
娘「うん」
テ「偉い偉い」
娘「くるしーよ」
テ「血染めのキャベツ全部食べたな」
娘「わーー、気持ちわるくなっちゃったよーーー」
運動会ではしゃいできた娘は眠くてしょうがないらしい。
娘「寝るよ」
テ「ああ、そうしろ」
娘「今夜はあっと言う間に寝られそうだ」
テ「いつもそうじゃないか」
娘「あ、目覚ましかけなきゃ」
テ「明日はゆっくりなんだろ?」
娘「うん」
テ「何時にかけた?」
娘「5時半」
テ「おいおい、かんべんしてくれよーーー、6時すぎでいいよーー」
娘「だってーー」
テ「だって明日ゆっくりだろ?7時40分に出ていけばいいんだろ?」
娘「7時35分」
テ「6時半でいいじゃーん」
娘「だめだよーー、朝のこの時間が楽しいんだからーー」
テ「朝の2時間か」
娘「うん」
テ「おやすみ」
娘「おやすみ」
就寝21時。
そりゃ5時半でもスコンと起きられるわな。


6月6日(土)那覇
昨日、妻が帰宅してきた。
娘は大喜びだ。
おとっつぁんとの生活もそこそこ楽しかったろうが、そりゃなんといっても母親が一番である。
女は女同士ということもあるし。
今日からは僕が家を離れる。
羽田から那覇空港へ。
最近めっきり飛行機で眠れなくなった。
年齢なのか、睡眠が充分なのか・・・。
うーーん。
結構長いのです、2時間40分が。
だいたい遅れて3時間近くになるし。
ま、そんなことは那覇に着いた途端に忘れてしまう。
今日の那覇はカーッとお日様が照っていて「沖縄!」っちゅう感じだ。
これがうれしい。
冬の間はどんよりしているからなぁ。
前回も梅雨入りでどんよりだったし。
今日明日は梅雨の晴れ間ということで良いお天気らしい。
しかし、沖縄に通って1年以上になるが、意外に晴れの日が少なく感じることが不思議だ。
イメージかな?
沖縄=夏
みたいな。
雨もたくさん降るし、どんよりしてる天気もめちゃくちゃ多い。
東京の方が良い天気の日が多いように思える。
いやいや、イメージとは恐いものだ。
さて、今回の目的は、明日の「アートサロン文化講座」というライヴのためというとこが大きい。
お弟子さんのお稽古はもちろんあるんですけどね。
今回の文化講座は「和文化紀行」と題して、着物とか文化にめちゃくちゃ詳しい中塚先生と、宮川町「春冨」の女将、
そして舞妓の美恵雛さんにお越しいただく。
まぁ、贅沢なゲスト。
ナビゲーターの僕としては、なーんもしなくていい感じ。
お客様が想像している舞台を作れば良いのです。
ゲストのお三方は、かるーい旅行がてら楽しんで来てくださるという。
いやいやラッキーだわ。
そんなことで、お三方は早くも昨日から那覇にいらしている。
なんだか、ワタクシ、出遅れた感がありますな。
ホテルでのんびりして夕方、沖縄テレビで皆と落ち合った。
すごいね、炎天下の夕方、タクシーから降り立つ着物姿の三人。
一人は白塗りだもの。
そりゃあ、皆驚くわなぁ。
女将と雛さんに、明日の宣伝がてら18時の生番組に出演してもらうためにやってきたのだ。
出演者やスタッフたちは舞妓さんを間近に見てキャッキャしている。
いいねぇ、この純粋さが。
「あ、舞妓さんがしゃべった」とか言って喜ぶADたち。
私は、この純な沖縄の若者たちが大好きである。
僕と中塚先生はスタジオ内でモニター見ながらはしゃぐ。
さて、この後は、お座敷が一つ入っている。
なかなかタイトなスケジュールなのだ。
移動して支度してスタートだ。
終わった頃には全員がお腹ペコペコ。
急いで移動して、おつかれさま会。
いやいや、ビールのおいしかったこと。
ま、僕はほとんど働いてないんだけどさ。


6月7日(日)文化講座第二弾「和文化紀行」
10時に会場に行くと、舞台が出来上がっていた。
中田舞台監督をはじめ、音響さん照明さんたち主要メンバーは前回(2009年4月25日)と同じスタッフ。
前回の打ち上げですっかり打ち解けた、今や同志である。
この純粋なスタッフたちも舞妓さんがやってくるというので、いつもにも増してノリが良い。
完璧なお座敷が舞台上に出来ていた。
これで今回のライヴの成功は決まったも同然だ。
ようは、やる気なのである。
何事もそうだ。
「やらされてる」んじゃなくて「やろうぜ」という心意気がお客様の感動につながっていく。
さてさて舞台はと言うと、中塚先生の「きものは世界の融合文化」という、
タイトルは難めだがメチャメチャわかりやすい楽しいおしゃべりのあと、
女将と雛さんがお客様をググッと春冨のお座敷へと誘い、舞やお話を。
合間合間に僕が出て、お客様が聞きたそうなことを質問したり、中塚先生にも出てきてもらって
「客の立場でどう接する?」みたいな話になったりと。
ショーとカルチャーの間くらいのライヴが繰り広げられました。
前回の比嘉先生とのライヴもそうだったけど、ステキなジャンルの中にいるステキな人たちをどう紹介していくか、
というとこが面白い。
やっぱり人だもの。
僕たちもそう。
長唄がどうだとかこうだとか言ったって、その人がどうなのかってことだものね。
この文化講座に来れば、そんなステキな人と接することが出来るってお客様が思ってくれたら素晴らしいことだなぁと。
終演後の打ち上げ。
普通「打ち上げ」って言うと出演者がメインなんだけど、僕はスタッフと飲むことになっている。
これが馬鹿に面白い。
今回の感想やら面白かった点やらがメチャメチャ話に出てくる。
舞台監督はもちろんのこと、進行くんや照明くんや音響くんがメチャメチャ舞台を楽しんでるのがわかる。
これが実にいい。
一緒に作ってる感が大アリ。
だから本番でも照明くんが僕を照明で誘導したりする。
全員がディレクターっぽい。
そして次回の打ち合わせに入る。
「これもやってみたい」「この題材はどうだ?」
全員がプロデューサーだ。
こんな形で作っていければ、このシリーズは大丈夫だ。


6月8日(月)
8日の夜、那覇空港のラウンジで一杯ひっかけた私は
「さーて、機内で寝るぞー」と意気込んで飛行機に乗り込む。
目が覚めたら飛び立ったとこだった。
なんだよーー。
以前なら、目が覚めたとこが羽田だったはずなのにーー。
あー、どうして乗り物で寝られなくなっちゃったんだろー。

6月9日(火)
今日はお稽古日。
合間で沖縄タイムスの原稿を書こうと思ったのに書けず。
まあしょうがない。


6月10日(水)喬太郎独演会 浜松
いつもの新幹線に乗って浜松へ。
伝の会の宣伝のためタウン誌「浜松百景」にお邪魔する。
いろいろ用事し16時くらいにクリエートの楽屋へ。
喬太郎師匠の独演会、エンボス主催では初の記念すべき会なのだ。
来月、エンボス主催の伝の会ライヴがある。
その宣伝のために、志の輔師匠と米團冶師匠の独演会と出演してきた。
今日も「宣伝してして」とエンボスの社長に言われ、
「いいっすよー、兄さんがいてくれたら心強いし」と、やさしい喬さまに言われ楽屋入りしとります。
伝の会、どんだけ落語会で宣伝するんだ、面白いったらない。
喬「よろしくお願いします。『芸に生きる』(笑)」
テ「どうもどうも」
喬「まだ見てないんですけどね、近いうちに(笑)」
あいかわらず、楽しいお方である。
初の独演会と言うことでプレゼントをすることにした。
喬「3Lって書いてあるなーと思ったんですよ」
テ「着てみてーー」
喬「あ、ほんとだ、これくらいじゃないとダメなんですねぇ」
テ「はははは」
喬「一席やったら呼び込みますよ、ね」
テ「はい、じゃちょこっとやらせていただきます」
喬「なにをーー、たっぷりと、目に物言わせて」
テ「着替えるんですか?」
喬「いや、羽織着るだけ」
テ「はははは、じゃすこしだね」
喬「いやいや、楽屋で羽織を縫うところから始めますから」
テ「なんでやねん!」
喬「座布団いらないんですね」
テ「はい、誰かに下げてもらいましょう」
喬「いやいや、僕が下げます」
テ「そんなことさせるわけにいかないでしょう」
喬「いやいや、そんなこと平気なんです、なんでもないんです」
テ「そうなんですか」
喬「ええ、好感度ドカーンとあがるでしょ(笑)」
テ「なるほどーー。それで俺が偉そうな奴に見えるし(笑)」
喬「そうそう(笑)」
僕を呼び込んで雑談のあと、ほんとに喬さま、座布団持って下がっていった。
悔しいので引っ込みの合方をあしらってみた。
そしたら喬さま、座布団かかえて寝転びながらたっぷりと下がっていった。
喬さまのお客様が実にノリが良い。
僕のお三味線も楽しく聴いて盛り上がってくださった。
高座から下がると、喬さま自分で座布団を持って行こうとしていて、これ以上好感度を上げられては悔しいので(いいじゃんねぇ)、
テ「僕が持って行きます」
喬「あはは、やってみます?」
座布団出させていただきました。
二席目終わり休憩。
テ「三席目、太鼓無いけど三味線で出ます?」
喬「ほんと?」
ということで、客席に出て行って、「まかしょ」ちょいと唄って出囃子弾かせていただきました。
ちょっとは喬さまのお客様に好感度上がったかな?
終演後、もたもたしながら喬さまは東京に帰って行った。
いつものようにエンボスの社長と飲む。
今夜は三浦さん(元・雅夢の三浦和人さんよ)のお誕生日なのだ。
テ「さ、さ、社長、動画動画」
エ「そうだな、ハッピーバースディのな」
三味線弾いて、おっさんたちがハッピーバースディを歌う。
三浦さんに送ったと思ったら電話がかかってきた。
ものすごくうれしいって。
その言葉がなんとも温かいのだ。


6月11日(木)浜松。
今日は浜松のお稽古日。
とにかく野菜炒めライスを食べて元気つけて始めました。
午後からたっぷりやって終わると宴会。
そして新幹線に飛び乗る。
これは寝られるぞ。
ビールも飲んでるし、昨日今日の疲れだってある。
ヨシヨシ。
スッキリと目が覚めた。
ヨシ、東京駅か?
1時間半寝たのか?
駅に停まったのでホームに目をやると「静岡」と書いてあった。


6月13日(土)ココダケの伝の会 其の三
土曜日なんじゃん。
ココダケの伝の会。
昨夜、やっとこ、テーマを作り、アンケート作ったりなんだりしてたら
出発の時間になった。
邦さんと久しぶりに会う感じだ。
やっぱりホッとするわな。
ライヴは良い感じだった。
良いお客様だった。
終わって邦さんと邦さんのお弟子さんたちと飲みに行く。
邦さんとはイヤっちゅうほど飲んでるが、お弟子さんたちと一緒になることはほとんどない。
楽しい時間だった。


6月14日(日)
9時からお稽古開始。
夕方、ちょいと時間があいたなぁと思った途端に寝てしまった。
そりゃ寝るわな。


6月16日(火)うーん
パソコンの調子がわるい
メールチェックができないぞ
大事な仕事が来てたらどうしよー。
今日締め切りの、本人は忘れてることで、なにか大切な…
わーこわいぞー


6月18日(木)名取
ココダケが終わってからは、ずーっとお稽古でした。
今年、名取になるお弟子さんがいるんですがね、名前を考えててねぇ。
今まで6人かなぁ、名取を出させていただいたんだけど、それぞれの時に悩むんだよなぁ。
「読んで読みやすく、書いて見やすく」みたいなね。
もちろん名取になる人が考えていいんですよ。
でも、大抵「どうしましょ?」ってなるからねぇ。
ほんっとに悩む。
漢字見ると、上に「鉄」つけて読んでみたりね。
でも、ありがたいことですね。
名取を出せて、名前を考えさせてもらってね。
うれしいひと時なんです。
だから、なおのこと決まらない。
うーーん。
僕の「鉄九郎」って名は、当時の家元「鉄五郎」師匠の末っ子という意味がある。
これがすごく気に入っている。
なにせ、「末っ子」という言葉にあこがれてたんだなぁと思った。
アタシャ長男だからね。
松永の中にいて、なんでも許してもらえそうな気がしてね。
でも末っ子だったのは一瞬だった。
忠史朗、忠七郎、忠次郎、忠一郎、和寿三郎って
ずらーーっと出来ちゃって、気がついたら若手の「長男」になってた。
いやいや、人生とはうまく行かないもんですわ。


6月19日(金)センター街
獅童事務所のお稽古のあと、今日はフリー。
さーて、なにしよっかなぁ。
まずは池袋でトレーニング。
見た目はスポーツジムだけど激しいものではないんだけど、うーーんと、ま、つまり、身体を鍛えに行き始めた。
いままで、50年近く、身体というか筋肉というかほとんど使ってないし。
運動部にいたわけでもなけりゃ、アウトドアが好きでもなかったし。
とにかく、このまま、身体を動かさずに老いていくのも悔しいので、運動を始めたのだ。
家に帰って夕食を急いで食べて、美容院へ。
娘も連れてってと言うので、地下鉄で渋谷へ。
二人とも長さは変わらずで、ただただ髪の毛を軽くしてもらう。
終わって21時。
テ「なぁ、アイスでも食べて帰りたいな」
娘「うん」
テ「この時間、この地域にアイス屋さんあったっけな」
娘「スゴイ人だね」
テ「ああ、お前はこんな時間にセンター街歩くことないだろうにな」
娘「うん」
テ「この多くの人たちを見ろ」
娘「見てるよ」
テ「この中には犯罪に手を汚してる人もいるかも知れんぞーー」
娘「恐いな」
テ「ホラ、今すれ違った人、明日には冷たーーくなってるかも知れんぞーーー」
娘「恐いよ」
テ「何が起こっても不思議のない、渋谷センター街だーーー」
娘「今、隣りにいる人が明日冷たくなってるかも知れんぞーーー」
テ「・・・それ、俺のことじゃねーか!」


6月20日(土)志の輔らくご 巣鴨四丁目落語会
お稽古日で、スタジオフォーに行くのが開演ギリギリになりそうだから、いっそ着物で行こうと稽古の途中から着物に着替えていた。
お弟子さんのNが
「あら、先生、着物着てる。カメラ持ってくれば良かったわーー」
そんなに珍しいかいっ!
お稽古が終わり、よし、羽織羽織って出発と、羽織を羽織ってみたところ(羽織ばっかだな)、羽織った羽織から(もういいか)着物の袖が出ている。しかも二寸くらい。
あ、この着物、袖を長めに作ったやつだった。
三七郎くんと作りに行ったとき
「兄さん、袖はちょぃと長めにしといた方が姿がいいよーーん」
と噺家風に言われ、ついつい、そうしてしまった着物だった。
こりゃイカンなぁ。
しかも、羽織羽織った姿を鏡に映してみたら、
なんか、吟じそうな姿だ。
やめやめーーー。
いそげーー。
着物たためーー。
ゲストは志遊師匠。
「志遊」って良い名前ですねぇ、前々から思ってました。
んなこと言ってるうちに志の輔師匠到着。
志「よっ、北海道行くぞ(27日28日)」
テ「えへ、楽しみにしてますよ」
久しぶりに師匠の出囃子を弾く感じだ。
そして打ち上げ。
なんだかたくさん良い話を聞いた。
鉄六にも、聞かせてやりたい話もしてもらった。
どうやって生きていくか?
どこに焦点をあてていくか?
間違いなく
志の輔師匠
トップランナー。


6月21日(日)志の輔らくご 21世紀は21日
今日は志の輔らくご安田の会。
毎月21日にやっているこの会は、
日曜日とか祝日に当たることがある。
まぁ、そうですわな。
今日が日曜日なんじゃん。
ということは開演が昼間だぞ。
昨夜、良い調子に師匠たちと飲んじゃったじゃん。
そんなわけで気がつけば出かける時間。
あたふたと楽屋入り。
今日師匠がやる噺、ちょいと音を入れてみますかということになっている。
今朝創作したので、舞台でメンソーレ君と稽古。
本番直前、師匠到着。
軽く楽屋で打ち合わせ。
そして開演。
いつもながらスピーディな師匠に僕もだんだん慣れてきた。
師匠の噺にいろいろ音を入れるのは、僕が今までやってきた歌舞伎での経験を一山も二山も越えた何かを要求される。
結果、ものすごく勉強になる。


6月22日(月)
朝から稽古日で、ずーっと家ん中にいたので気がつかなかったが、
今日はものすごく湿度の高い日だったそうな。
来月の稽古日を変更しなければならなくなったり、仕事がいろいろだったりと、
一日中スケジュール帳とにらめっこしていた。
ありがたいことだ。
明日は那覇だ。
稽古のあとにいつもの鉄九郎ライヴ。
さーて、ネタを考えるのが遅れた。
何をしようか?
どうしようか?
うーーん。
決まらない。
那覇のライヴの内容はいつもなかなか決まらない。


6月23日(火)松永鉄九郎ライヴ 那覇
朝暗いうちに家を出て、午前中から「国立劇場おきなわ」でお稽古開始。
スゴイねぇ。
近いねぇ、那覇。
午前中から稽古ができちゃうんだからなぁ。
那覇への出稽古も1年半を迎えたのかな?
早いもんですわ。
国立劇場の稽古場がなかなか快適ですわ。
慣れましたね。
稽古が終わって楽屋口から外に出ると、
「わっ、沖縄に来たんだ」っちゅう天気ですわ。
お弟子さんたちは「あーー、暑ーーい」とか嫌がってますけどね、
僕はうれしいですね。
やっぱ、この暑さがね、いいですよ。
野菜炒めを食べたくなるような天気。
毎月やっている「ひとりライヴ」も今夜で9回目。
ラーメンとマーボー丼を食べながら、何をやろーかと考える。
はずだったんだけど、マーボー丼にシイタケが入ってましてね。
それをよけるの必死になって、考えをまとめるまでいかず。
シイタケのせいにしてるけど、まぁ、だいたいまとまんないんですけど。


6月24日(水)
実は昨日は「慰霊の日」だったのです。
1945年6月23日に沖縄戦が終結したんですね。
沖縄に通う前は、「戦地になったとこ」という漠然とした記憶しかなかったけど、こうやってチョクチョク来ると、「戦地」という言葉の深さが沁みてきます。
通わせていただくっちゅうことは、ありがたいことなんですねぇ。
次回のライヴは7月30日にやることが決まっていて、チラシを見せてもらいました。


6月27日(土)志の輔独演会 深川市
志の輔師匠、志の春くん、志の彦くんと羽田から飛行機に乗った。
ついたのは旭川。
え!?
那覇か?
と思うくらいの良い天気と気温の高さ。
真夏じゃん。
車で走ること1時間半で深川市についた。
19時開演。
三味線の音、良いな。
やっぱり湿気が少ないんだろうな。
終演後、札幌へ。
車に乗って2時間。
食事が済んでチェックインしたら0時をまわっていた。


6月28日(日)志の輔独演会 寿都町
9時半に出発。
車に乗って3時間半。
着いた先は寿都町。
「すっつ」と読む。
寿の都って素晴らしくきれいな町名だねぇ。
長時間の車移動で師匠はかなり疲れてるはずなのに、なんにも言わない。
「ちゃんと戦わなきゃいけないんだ」
と聞いたことがある。
自分と向き合ってキッチリ戦うということなんだと思う。
師匠といるといつもその言葉を思い出す。
終わって千歳空港まで車移動。
2時間半。
いやいや、こんなに車の後部座席にいたのは初めてかも知れない。
空港内のレストランで乾杯。
お酒を飲めるのは師匠と僕だけ。
志「なんだか、しょっちゅう乾杯してるな」
確かに。
昨日から10回くらい乾杯している。
そんなに要所要所で飲んでるのかいっ。
たったこれだけの移動でも、
いやいや北海道は広いぞとあらためて感じた2日間だった。


6月29日(月)浜松
伝の会、浜松に集合ーーー。
まずは静岡エフエム放送ですね。
ここのホールで来月、7月19日に伝の会をやるのです。
なかなか良いとこなんです。
さて、次に新聞社へゴー。
取材のあと車に乗り込むときに、こちらの新聞社のけっこう偉い人がたまたま通りかかり僕に声をかけた。
「志の輔さんの時に出演してらっしゃいましたよねーー」
いやいやうれしいですねぇ。
そうですそうです。
「米團治さんときも、喬太郎さんのときも、お一人でやってましたよねーー」
は、はい。
このお方、ものすごい落語ファンなんだ。
エンボスの社長もびっくりだった。
さてとお次は静岡まで参ります。
まぁ、邦さんと後ろの席でグーグー寝てるうちに着いたのですが。
そりゃあたしゃ疲れてるわな、考えてみたら。
一昨日昨日と北海道に行ってたんだから。
静岡朝日テレビの「とびっきり!しずおか」という情報番組にチラッと出演。
今日1日は来月の伝の会の宣伝のためのものでした。


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