青?裸々な日常
2010年3月1日~
第173号 六本木の交差点で待て。



3月1日(月)3月
3月になった。
まずはジムに行って身体を動かしてきた。
ドッと疲れた。
自分でもびっくりするぐらい疲れた。
イヤな出だしである。
帰ってきてお稽古日の始まり。
最近、我が家は片付けに燃えており、その余波は僕にも来る。
だんだん片付けたくなってきた。
しばらく片付けていないのでどこから手をつけて良いかわからなくなっている。
ちょこちょこと始めていこうと思う。
今月は伝の会が12日・13日に博多である。
志の輔さんと鹿児島に行く。
シンガポールとベトナムにも行く。
ハハハハ、久しぶりの海外だぜ。
そんなこんなであっと言う間に一ヶ月が過ぎそうだ。


3月2日(火)那覇
うむ、暖かい24℃。
よしっ、やっぱり沖縄は暑さと青い空じゃなくっちゃ。
と、喜んでいると、お弟子さんたちは、
「これから暑くなると思うと気が重い」と言う。
まぁ、住んでりゃそうかぁ。


3月3日(水)
靴の紐が切れていて、結んで使っているという貧乏くさい状態だったが、ついに紐購入。
堂々と人前で靴紐を触れる。


3月4日(木)ゴルフバッグ
ゴルフバッグを担いで羽田空港から帰宅。
なかなかシンドイものだ。
自宅にバッグを置いて、すぐに表参道に出かける。


3月5日(金)
「8時半に六本木の交差点で待て」
との指令でゴルフバッグ抱えて立っている。
一台の車が僕の前で止まり、僕を乗せて出発。
30分足らずで着いてしまう都内の某ゴルフ場。
いやいや、びっくりですわ、こんなところにあったのかぁ。
めっちゃ良い天気の中、開始。
けれども昨夜の大雨でキャディさんは長靴をはいているというぐらい、地面がぐちゃぐちゃ。
いやいや、良い体験でした。
早く上手になりたいものだ。


3月6日(土)初雪
娘が「合唱があるから見に来て」
というので、中学へ行く。
中学校でやるの?
合唱ってコンクールとかじゃないの?
なんで中学校で?
との疑問を抱きつつ行く。
なんとクラス対抗。
1年から3年まですべての生徒がクラス単位で取り組んでいたのだ。
しかも「我が校伝統の」合唱コンクールだと言う。
娘の中学は僕の母校でもあるわけで。
僕のいたころにゃありませんでしたぞ。
「伝統」って何年続いたら「伝統」なんだ?
10年も続けば「伝統」なのかな?
ま、僕が在学してたのは、今から36年ほど前だからな。
ま、いいか、なくても。
大きな口をあけて歌う娘。
ほんっとにイベント好きなんだなぁ、アイツ。


3月7日(日)浜松
浜松も90%雨だと言うので、早く行ってショートコース回ろうかと思ったがやめて、お稽古始まる時間にギリギリ間に合う新幹線に乗る。


3月8日(月)岡山
今日は晴れるというので、朝早くにコースを回り、新幹線に乗る。
岡山駅に着いた。
ホテルオークラへ。
4月2日にここでライヴをやることになっている。
事前の打ち合わせということでやってきた。
桜の見ごろに合わせるんだそうで、会場をどこにするかを考える。
打ち合わせが終わるとお稽古場に移動。


3月9日(火)
浜松でも岡山でも沖縄でも
最近、早寝が身についてきた。
以前は東京を離れるとなかなか眠れなかったんだが、今じゃ、あっさり寝られる。
良いこと良いこと。
今日は帰宅して自宅の稽古。
いつもの飛行機の時間に岡山空港に行く。
朝のうちは、みぞれだったらしい。
それが空港近くになると雪になってきた。
へぇ、こんな時季に雪かい。
どうやら、初雪らしい。
こりゃ良いわねぇ。
などと呑気にやってきた岡山空港。
僕の乗るのは10時50分発。
機内に入る。
スリッパに履き替え毛布で体を包み、マクラを腰の後ろに置き、万全の態勢で眠りに着く。
なんとも幸せな時間だ。
なんかのアナウンスで目がさめた。
窓の外を見れば、結構な雪の降り方だ。
風も強い。
あっと言う間に積もった雪で飛べないらしい。
除雪をすることになった。
僕は靴を履いた。
機内から出されると思ったからだ。
以前も一度機内から出されたことがあった。
羽田の管制塔のアクシデントの時だ。
食事券をもらいレストランへ行ったのだ。
やっぱり今日もそのとおりに食事券をもらい。
気がつけばレストランでオムライスを食べていた。
雪はいっこうに止む気配が無い。
僕の飛行機は「いつ飛ぶかわかりませんよ、ひょっとしたら欠航かもよ」状態になった。
アラッ。
では、ということで仕事を片付けはじめる。
電話したりメールしたり。
スケジュール見ながら、あっちへこっちへ電話電話。
書き物も二つ作る。
ここで三味線があれば作曲までしそうな勢いだ。
やたらに忙しいのがなんとも楽しい。
一段落すると雪が雨に変わっていた。
そして、僕の乗る飛行機以降の発着は全て欠航になっている。
ここは国際線もある。
今日、中国に行かなきゃいけない人たちがざわざわしている。
そりゃそうだ。
国内の移動だって遅れたら大変なのに、国外だったらもっとイヤだよなぁ。
ここから関空に回ろうかとかやっている。
僕はお稽古を全てキャンセルにした。
お弟子さんに迷惑をかけた。
でも、お弟子さんたちはやさしいから怒らない。
僕はそんなとこで済むが
そうじゃない人たちがたくさんいる。
天候のアクシデントは思わぬ損害を生むのだ。
18時に飛ぶと言う。
その時、僕はポータブルDVDで映画を見ていた。
機内に入る。
僕は一番前の席だったので後から入ってくる人たちがよく見える。
「やっと飛びますねぇ」
「待ったわよー」
「待ってましたよー」
来るお客さまたちが、みんな明るく客室乗務員さんたちに声をかけている。
なんだか温かい光景だった。
ま、急いでいる人はとっくに空港にはいないわけで。
この機内にいる人たちは、まあなんとかなった人たちなんだろう。
だから今更あわててはいないのだろ。
なんだか妙に和やかな機内になっている。
窓の外を見る。
また雪がジャンジャン降り始めた。
おいおい。
目をつむった。
気がついたら、飛んでいた。
ホッ。
良かった離陸できたんだ。
羽田に着く。
19時ちょっとすぎ。
モノレールが人身事故で止まっていた。
京急で品川に出て渋谷から地下鉄で帰ってきた。
なんだか東京の景色が懐かしかった。
地元の駅に着くと結構な雪。
地面に積もっている。
なんか、雪と一緒に帰ってきた。


3月12日(金)福岡で伝の会
お昼頃の羽田空港。
邦さんと同じ飛行機だと思う。
これまでも一人でポーッとして歩く邦さんを何度か見かけた。
そのたびに、「なんと緊張感なく歩いてるんだーー」
と本人にツッコんでいる。
さて。どこかにいるはずだぞと、キョロッとしたら、
僕の視界に入ったのは、シャキッとして歩く邦さんだった。
おお、それで良いのだ、それでこそ伝の会会長。
そうあって欲しいね。
ベンチに座ったので近づいて行って声をかける。
テ「今日はシャキッとして歩いてたよ(笑)」
邦「俺もさぁ、アツシがどっかで見てるんじゃないかと思ってさ(笑)」
福岡空港に着いた。
久々の古典空間のメンバーと大宰府へ向かう。
「参上!究極の邦楽ライヴ2010 at JAZZ INN DOLPHY's 長唄三味線 伝の会 ライヴ 」
すごいタイトルだね。
今夜は伝の会ライヴ。
ここが実に洒落たお店で、楽しいライヴをさせてもらった。
テ「DOLPHY'sってなんの意味?」
U「さぁ?」
テ「ドルフィー?」
O「・・・・」
テ「イルカ?」
U「そうですよね、私もそうだと」
S「ああ、なるほど」
テ「でもイルカってドルフィンじゃねーの?」
S「そうですよねぇ」
邦「(不思議の国の)アリスなんじゃない?」
テ「そりゃ、(オズの魔法使いの)ドロシーだろ」
邦「あっ、そうか(笑)」


3月13日(土)
文化庁「地域文化芸術振興プラン」大濠公園能楽堂伝統芸能文化振興事業
「親子で楽しむ和楽器 長唄三味線ライヴ 伝の会 」
文化庁ですか。
いろいろな事業があるのですね、取り上げてくださってうれしいです。
大濠公園能楽堂はとてもきれいな能楽堂です。
ホテルからプラプラ歩いてやってきました。
ただ、頭痛がしてて。
たぶん、昨夜のお酒だと思うのだが。
いつまでたっても治らない。
スタッフが頭痛薬を持っていたので、いただいて飲む。
普段なら飲んだ途端に治るのだが、全然効かない。
まぁしょうがない。
そんなこんなで開演。
もちろん舞台に出れば頭痛は治まる。
無事に終演。
その後、ちょいとワークショップなんぞあって最終的には撮影会とかになり終了。
また頭痛がしてきた。
でも、随分とおとなしい頭痛だ。
福岡空港へ。
邦さんたちと一緒にご飯。
確かにお腹は空いている。
ビールで乾杯。
もう頭痛は治ったね。
福岡で昨日今日と二つのライヴ。
とても楽しかった。
今年は2月に「伝の会本公演」を出来なかったので、東京のお客様たちとお会いする機会がなくなっている。
これはヤバイ。
なんとかしようと思っています。


3月15日(月)予告 松永会
4月3日(土) 午後1時開演 紀尾井ホール
第139回 松永会
年に一度ずつ、東京と大阪でやっている我が流派の演奏会「松永会」。
今年も近づいてまいりました。
なんで告知がこんなに遅いのかといえば、僕の心の準備が遅かったからです。
失礼しました。
家「今度の松永会さ、『鏡獅子』をやるから」
テ「はい」
家「俺が最初んとこやって、女性に胡蝶やってもらうから、お前が最後んとこやれよ」
テ「はーい」
という会話があったのが昨年末。
プロ見て確認しました。
あ、俺、ほんとに弾くんだと。
それはそれは楽しみなのです。
あと、鉄駒が一つやって良いということに決まり、「鞍馬山」を徹底的に稽古しております。
初タテ三味線、はりきっております。
思えば、僕も「松永会」で始めてタテを弾かせてもらったのは「鞍馬山」でした。
若いとき、なにかっつーと「鞍馬山」やらせてもらったことを思い出します。
昨年の伝の会本公演で、久々に「鞍馬山」のタテを弾かせてもらいました。
懐かしさとともに、この曲の素晴らしさが良くわかった感じがします。
そんな「鞍馬山」を今回鉄駒が弾きます。
ワキに鉄六。
「花見踊」には鉄駒・鉄二・鉄六・鉄華・鉄七と出演させていただいてます。
ちょうど桜のきれいな時期。
良かったらいらっしゃってください。


3月16日(火) 那覇
目が覚めた。
目覚まし時計で起きたのではなかった。
アチャー
と思った。
目覚まし時計は5時30分にセットしてあったはず。
ヤーな気持ちで時計を見る。
6時20分と輝いてた。
フフッ。
予定では6時7分に家を出ることになっていた。
さて。
とにかく急いで家を出る。
どっかまでタクシーで行こうかなぁ?
と、歩きながらナビタイムを検索すると、飛行機にはなんとか間に合う時間が出た。
しかも、道路は渋滞が始まっている。
こりゃ、地下鉄だな。
このまま、電車のアクシデントさえなければ僕の乗る飛行機が飛び立つ20分前に羽田に着く。
フーッ。
間に合った。
昨夜は、「長唄協会企画演奏会」の寄り合いがあった。
午後8時から小一時間で終わると思った会議は、なんやかやで午前0時近くになった。
楽しかったので、それはそれで良いのだが。
家に帰ったら1時近くになっていた。
寝たのが2時をかなり回ったころ。
「絶対起きられないんじゃねーの」
とチラッと思ったことを覚えている。
しかし、よく6時20分に起きたもんだ。
運が良いのか悪いのか。


3月17日(水)那覇
昨日も今日も那覇はちょいと寒い。
天気も良くない。
昨日あわてて出てきたもんだから、スケジュール帳を忘れてきた。
そんなときに限って、問い合わせやらスケジュール確認やらが多い。
最近、那覇ではお稽古のほかに、カルチャーも始めた。
まさか、カルチャースクールをやるとは思わなかったが、
なんでもやってみるものである。
想像以上に1対1のお稽古とは違った面白さがある。
夜遅く羽田空港に戻ってきた。
夜は道路も空いてるのでリムジンバスを使うことが多い。
いつも池袋まで乗っていたが、こないだ和光市行きっていうのを見つけた。
え?
和光市って、僕の駅の二つ先んとこだ。
何分で行くんだろ?
係の人に聞くと「60分~70分です」と言う。
和光市から僕んとこの駅の最終が0時15分。
和光市行きのバスが出るのが23時5分。
70分かかると和光市には着くが電車に乗れない。
うーむ、どうするか?
ま、いいか。
ためしだためしだ。
和光市に着いたのが23時45分。
な、なんだ?
メチャメチャ早かったやん。
池袋に着くくらいじゃん。
最終電車どころか、普通に帰ってこられた。
しかもガラガラ電車に二駅だけ乗るというのが実に近いし心地よい。
なんだか足取りが軽かった。
ふーん。
なんでもやったりためしたりしてみるもんだ。
「ためしてガッテン」ってことか。


3月18日(木)
お昼やーすみはーー♪
と歌いはじめたころ、僕は地下鉄の駅にいた。
電車が遅れてやってきたとこだった。
ダイヤが乱れているらしい。
早めに家を出て良かった。
志の輔師匠がテレフォンショッキング(『笑っていいとも!』)の出番を終えたころ、僕はまだ電車に乗っていた。
14時発の飛行機で鹿児島に行くことになっている。
師匠は本番後12時40分には新宿アルタを出る。
羽田に着いた。
待ち合わせの場所にはスタッフのTさんが一人座っていた。
T「よろしくお願いします」
テ「よろしくお願いします」
僕はすごくお腹が減っていた。
朝からなにも食べていない。
待ち合わせは13時30分。
あと15分じゃ食べに行ってる時間がない。
しかも師匠が来たら「うどん食おうぜ」と言う可能性だってある。
グルルー
と唸ってると、パソコンしながら歩いてくる師匠発見。
木曜日は原稿を出す日なんですな。
椅子にドカッと座って、パソコン続けてる。
志「あれ、うまそうだから買ってこーか」
パソコンの画面見ながら喋ったぞ。
そういえばさっきからワゴンでおいしそうなお菓子を売っている。
師匠、いつチェックしたのだろうか?
いや、していないはずだ。
店員さんの売り声だけで「なんかおいしそうだなぁ」と思ったに違いない。
テ「5コ入りですか?10コ入りですか?」
志「10コ」
お菓子を買って搭乗口へ。
こりゃお店に入る時間はないぞと思った僕は、おにぎりを買いに売店へ。
隣りの棚のアンパンをつかむ手に見覚えがあった。
志「それも一緒に(買ってやる)」
みんなもお腹空いてそうなので、おにぎりのパックを4つ差し出す。
師匠は一瞬悩み、クリームパンも手にとった。
キョロッとしているところを見ると、こりゃ、牛乳を捜し探してるな。
どっかにあるかなぁ?
しかし、お腹が減った。
早く乗って席に落ち着いておにぎり食べたいぞ。
隣りでカサッと音がしたので見ると、アンパンにパクついた師匠の顔が目に入った。
マンガみたいや。
志「腹へっちゃってさ」
絶対クリームパンも食べるぞと思った。
牛乳が見つからないままパンを二つ食べた師匠は
志「まったく朝からバタバタだよー」
と言った。
僕も早くおにぎり食べたい。
座席に座りおにぎりを食べ、DVDを見たら鹿児島に着いた。
志「だからさ、ドライバーがさぁ、・・・・・・」
テ「はい、よくわかります」
志「・・・・・・・・だから、スイングをな・・・・・・」
テ「ははぁ」
突然ゴルフ会話が始まり迎えの車に乗る。
志「ラーメン屋たくさんあるなぁ」
テ「うれしいですねぇ」
志「よーし、本番前に食べるかな」
志「ユニクロとか本屋とか入ってる」
テ「DEPOとかね」
志「こうなるとどこでも一緒だな」
テ「いやいや、ゴルフ5が入ってないですよ」
志「はははは、入ってたら沖縄じゃん」
主催者「あ、ゴルフ5はその先にあるんですよ」
テ「おおっ」
志「寄らないよ!」
僕らを会場に下ろした後、志の輔師匠は主催者さんに連れられて中古レコード屋さんに向かった。
お腹減ったなぁ。
お弁当食べちゃおっかなぁ。
でもなぁ、師匠から突然電話かかってきて、ラーメンってこともあるからなぁ。
と思いながら、お弁当をいただく。
開演直前、スタンバイしていると、
志の春「僕が出て師匠で、中入り後、鉄九郎さんですって」
テ「おっ」
久しぶりだなぁ、一人三味線コーナーや。
あいかわらず、僕の出番は突然やってくる。
師匠の一席目で怒涛のように笑ってクタクタになった頃、僕の出番。
こんなに笑っちゃったのでハイテンションで舞台に上がった。
うわっ、でかっ!
950人って言ったっけな、もっとでかく感じるぞ。
後ろの席まで見えないし。
でかいな、このホール。
そして師匠の二席目。
この大きなホール満員のお客様を見事にひとつにまとめてしまう。
よく師匠が「お客さまの集中力が素晴らしくて」とおっしゃるが、
もちろんそれだってそうなのだが、やっぱり師匠のエネルギーなんだと確信している。
今夜もそうだった。
揚幕のところから見ていたのでお客様の様子もよくわかった。
みんなが引き寄せられている。
「スゲー」
の一言だった。
そして終演。
楽屋で一杯飲み、
出待ちの人たちに丁寧にサインをし、車に乗り込む。
打ち上げ開始。
「それではそろそろ」と主催者さんが言ったので時計を見ると、結構な時間になっていた。
ホテルに。
志「一杯だけだぞ」
Tさんと僕は師匠の部屋へ。
志「明日何時だ?」
志の春「6時30分出発です」
志「うん」
テ「ま、簡単に言うと5時間後ってことですけどね」
志「うひゃー。じゃ、6時に起こしてくれ」
春「はい」
志「あ、このおじさんたちも起こしてやってくれ6時に」
春「はい」
志「このおじさんたちは一杯飲んだら帰るから、お前たち先に寝なさい」
春「はい、おやすみなさい」
志「あ、テツクロを起こすのは4時半でいい」
テ「なんでやねん!」


3月19日(金)
志の春くんはちゃんと6時に電話をくれた。
ロビーに下りて行くと志の輔さんはもう来ていて、主催者の方たちと話していた。
飛行機でぐっすり寝て羽田に到着。
志「じゃな」
テ「ありがとうございました」
夕方、鉄駒たちが来て「鞍馬山」の稽古。


3月20日(土)
トランクとゴルフバッグを成田空港に送らなくちゃ。
稽古日の今日、合間合間に荷造り。
夕方、無事に発送。
お稽古終わると夜10時すぎ。
フーッ。


3月21日(日)志の輔らくご 巣鴨四丁目落語会
今日は志の輔さんの巣鴨の会。
それまでにやらなきゃいかんことがあるので早起きする。
11時すぎ、巣鴨駅へ。
Aさんと打ち合わせ。
とにかくお腹が減っていたのでステーキランチを食べながら。
12時30分、スタジオフォーへ。
ゲストはダメじゃん小出さんと三遊亭好の助さん。
ダメじゃんさんとは久しぶり。
Aさん交えて、とにかく一回ゴルフに行かねばと計画を。
昼の部開演。
一席終えた志の輔さんが、
志「いつものあそこでワンタンとチャーハン取ろうか?」
テ「いいですねぇ、やってるかな?ちょっと見てきてくれ」
鉄七がひとっ走り見に行ったら17時30分からだと言う。
志「うーんダメかぁ」
テ「もうワンタンのお腹になったのに」
志「そうだよな。カップのでもいいからワンタンにするか」
と言い残し二席目の高座へ。
悔しいので、この辺の中華屋を手当たり次第に探そうと思ったら、志の彦くんが探してくれた。
ヨッシャー。
けれどもワンタンはメニューになく、タンメンやら焼きそばやらオムライスやらをワーッと取り、みんなで食べる。
食べ終わるか終わらないかのうちに夜の部の時間となる。
ほんに慌しいのだ。
夜の部も無事に終わり、打ち上げ。
19時30分くらいからかな。
打ち上げ終了は22時すぎ。
まぁ、よく騒いだ。
さて、次は23日。
朝の成田空港で志の輔さんたちと会う。


3月23日(火)
成田空港、朝。
三味線の手続きをしていると、志の輔師匠、志の春くん、志の彦くん、そして初めてお会いする翁家勝丸さんがやってくる。
この男五人で、これからシンガポールに飛び立っていくのだ。
7時間だそうで。
寝たり寝たり寝たりで着いた。
いやいや、よく寝られるもんである。
暑い。
35℃くらいかな。
とてもクーラーのきいたお迎えの車に乗りホテルへ。
富山県人会の方やスタッフの方たちでにぎわう。
「昨年は鉄六さんに来ていただきました」「ようこそ、鉄六さんのお師匠さん」「そうですか、鉄六さんの先生なんですか」
鉄六の代わりかよっ!
いかんいかん、弟子相手にひねくれてどうすんだ。
それもこれも、去年の鉄六が良い印象だったということじゃないか、おちつけおちつけ。
まぁ立派すぎるお部屋に通していただきました。
パターの練習はもちろん、ドライバーもブンブンふれるぞ。


3月24日(水)志の輔らくご in シンガポール2010
セントーサにカジノが出来たんですよね、
2月にオープンしたてというので連れてってくださいました。
いろいろ見て回り
志「せっかく来たんだから、ほら、10ドルずつやろうぜ」
テ「はい」
お金さえ入れれば自動的に動くスロットみたいなものを師匠と並んでやる。
3回転くらいしたら師匠の画面が変わった。
パチンコでいうスーパーリーチみたいなのになった。
テ「これリーチじゃないですか?」
志「なんだ?」
テ「絶対や、スーパーリーチや、アツーイやつですよきっと」
志「なんだかわかんねーよ」
大当たりして2ドルくらいが300ドルになった。
さすがな感じがした。
14時をちょっと回ったころ、志の輔ご一行さまは会場入りいたしました。
照明・音響のセッティングのためです。
志の輔師匠はめっちゃ働きます。
「昨年、師匠の走る姿を見て鉄六さんがびっくりしてましたよ(笑)」
とスタッフが言います。
それほど師匠は動きます。
勝丸さんも動きます。
お弟子さんたちはもちろんとり憑かれたかのように走り回っています。僕もそこそこ。
開演二時間前に舞台が出来上がりました。
師匠は一度ホテルに帰りました。
僕らは、もう楽屋にいることにしました。
今回の楽しみのひとつに、勝丸さんの太神楽の演奏というのがあります。
チラッと経験はあるのですが本格的にやるのは初めてなので、いろいろ教えてもらおうと思っていたのでした。
時間は充分にあったので練習も出来た出来た、良かった良かった。
シンガポールでも日本と同じように、普通に会場を一体化させてしまう志の輔らくご。
アツイ公演でした。


3月25日(木)
テ「おはようございます」
志「ゴルフだとめちゃくちゃ元気だな」
ということで、本日はゴルフデー。
ハーフを終えた頃、頭痛に気がつく。
なんだろ?
暑さかなぁ?
確かに暑い。
現地の人も「今日は特別暑い」と言っている。
日差しがすごく強いというのではない。
ただただ暑いのだ。
38℃くらいだろうか。
日陰は無いゴルフ場。
体感温度は40℃は超えているはず。
水もイヤッというほど摂っている。
でも、なんか、へん。
電子レンジに入ってるみたいなのだ。
もちろん、入ったことなどないが。
もう、空間がめいっぱい40℃。
どうやら熱中症らしい。
「このまま倒れるのかなぁ」
なんだかわかんないままに、なんとか終わる。
よく生還できたと思う。
暑さをなめていたとしか言い様が無い。
「暑さ」ってスゴイんだなぁ。
ホテルの部屋に入りベッドにぶっ倒れた。
目が覚めたら元気になっていた。
夕食へ。
ゴルフをやったのが昨日みたいな感じ。
いやいや、無事で良かった良かった。


3月26日(金)
シンガポールの人たちと別れ、我々志の輔ご一行はベトナムへ。
ホーチミン。
初めて来た。
富山テレビのクルーたちがカメラ持ってお出迎え。
ベトナムの人たちも興味津々。
そのまま昼食を食べに。
どこへ行っても師匠は声をかけられている。
さてこのあと、師匠は富山テレビの人たちと撮影へ。
僕と勝丸さんはSさんと買い物へ。
初めて別行動だ。
夜になり、師匠たちと合流して夕食。


3月27日(土)志の輔らくご in ホーチミン
9時30分。
今回の公演会場のオペラハウスへ。
会場作り。
4時間で作り上げ昼食へ。
師匠も僕らもクタクタ。
カレーうどん食べた。
日本食でちょっと元気になった僕らはホテルに帰り昼寝。
16時に楽屋入り。
あれっ、お腹減っちゃった。
S「えっ?お腹減っちゃったの?」
テ「うん」
S「ったくー、サンドイッチでいい?」
テ「うんうん」
S「うんうんじゃないよー(笑)」
16時30分開演。


3月28日(日)
ゴルフ。
シンガポールのようなことにならないよう、塩も用意した。
キャディさんもカートも万全に整えてもらった。
それでもやっぱ頭痛はしてくる。
「今日はとくに暑いですよーー、僕らでもキツイですよー」
こっちで毎週のようにゴルフしている方たちが言う。
それほど暑いのだ。
14番ホールころ、天気が怪しくなってきた。
雨雲が出てきて日が翳ってきた。
おっ、
こいつはイイ。
なんか調子よくなってきたぞ。
すーっと楽になり、トントンとまわれた。
ホテルに戻り荷物まとめてチェックアウト。
夕食を食べ、総勢14人で足のマッサージに行き、空港へ。
飛行時間は5時間足らず。
帰りはあっと言う間だ。


3月29日(月)
7時30分、成田着。
ベトナムとは2時間の時差だから、僕らの感覚だと5時30分。
迎えの志の八くんはダウンを着ている。
たしかに寒い。
3℃だってーーー!!
35℃くらい温度差があるじゃん。
志「(ガタガタガタ)じゃーな」
テ「ありがとうございました。(ガタガタガタ)」
10時すぎに自宅に到着。
家族は26日からガテマラに行っている。
27日28日と二匹だけで過ごした宇太と伽羅が玄関に迎えに出てきた。
おお、元気か元気か。
宇・伽「ニャーーーニャーーー」
よしよしよし、元気そうで良かった良かった。
宇・伽「ニャーーーニャーーー」
はいはいはい、一人っつ話しなさい。
ま、それでも何を言ってるかわかんないけど。
宇・伽「ニャーーーニャーーー」
宇・伽「ニャーーーニャーーー」
宇・伽「ニャーーーニャーーー」
宇・伽「ニャーーーニャーーー」
宇・伽「ニャーーーニャーーー」
はいはい、わかったわかった。
なんだか俺を歓迎してるんじゃないらしいな。
それだけはわかったよ。
どうした?
なんか問題でもあるのか?
宇・伽「ニャーーーニャーーー」
宇・伽「ニャーーーニャーーー」
宇・伽「ニャーーーニャーーー」
はいはい、二階に行きましょね。
別になんともないじゃん。
宇・伽「ニャーーーニャーーー」
宇・伽「ニャーーーニャーーー」
なんだよー?
え?
ご飯?
お腹減ってんの?
ご飯、多めに入ってたでしょ。
見ると二日分の食事がカラッポだ。
どうやら、寒くてたくさん食べた様子。
ご飯あげたら、めちゃめちゃ食べてた。
そっか、寒かったんだな。
宇・伽「ニャーーーニャーーー」
はいはい、わかったわかった。
ただいま。


3月30日(火)
今月最後のお稽古日。
ズラーッとお弟子さんたちがやってくる。


3月31日(水)浜松
9時すぎに浜松に着いた。
浜松のお稽古。
23時に東京駅に戻ってきた。
よし、これで3月のスケジュールも無事に終わったぞ。
明日から三日間も気の抜けない仕事なのでがんばるぞ。
帰って明日の支度をするか。
ま、明日のことは明日にしよっと。

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