8月1日(土)
7月31日の次の日は8月1日になっていた。
ということで8月最初の稽古日を夕方までして、羽田空港へ。
なんですか三日と空けずに通っている羽田空港です。
ビューンと飛んで、神戸の三ノ宮に着いたのは午後9時すぎだった。
めちゃめちゃ人が多い、浴衣姿の若いひとたちがめちゃめちゃ多い。
なにかがあったんだろうということはわかる。
でも何があったのかは知らない。
生田神社のお祭りでもなさそうだ。
ホテルにチェックインして一息ついたらお腹がすいた。
そうだなにか食べようっと。
外は土砂降り。
そういやぁ、今日の神戸は午前中めちゃめちゃ雨が降ったと飛行機の中のニュースでやっていた。
土砂降りの中、外に出て行くとどこの店も一杯だ。
王将とかリンガーハットまで行列している。
ん?
王将とかリンガーハットだから行列しているのか?
まぁいいか。
とにかくしばらく歩いて適当に食事。
8月2日(日)
年に一度、神戸で伝の会をやっているが、今回は松方ホールでやることに。
12時から「島の千歳」のリハーサルを。
今回は特別に日舞が入る。
藤間莉佳子師に踊っていただく。
地方は、唄に勝之弥さんにいらしていただき、小鼓は太明之さん。
豪華である。
いざ本番。
いつもの伝の会をやり、休憩あけにドドーンと「島の千歳」。
良いですねぇ。
無事に終演して打ち上げ。
二次会三次会と流れ流れて、最後は焼肉屋さん。
「なんかこの店・・・」と思ったら先週の日曜日に来た店だった。
二週続けて三ノ宮の焼肉屋さん。
来週も来てしまいそうだ。
8月3日(月)
7時の飛行機で帰京。
仮眠を取り、午後からお稽古を。
8月4日(火)
7時すぎには羽田空港にいた。
「いい加減目のまわるスケジュールだな」
と言ってみても、自分で組んでるんだからしょうがない。
楽しいのだから。
景気付けに陳さんの麻婆豆腐を食べる。
飛行機は好みの席に座れたので良い気分。
那覇に近くなった頃、窓の下をみると島々が見えた。
あれが奄美大島かなぁ?あれが徳之島かなぁ?
那覇に到着。
午後から稽古なので食事へ。
空港で麻婆豆腐食べちゃったからお昼はおそばにしたい。
もちろん日本そばのことである。
こちらで「おそば」と言うと「沖縄そば」ですからね。
沖縄そばはゴルフレンジとかで食べますから、
長唄の稽古の前には日本そばがよろしいかと。
日本そば屋さん、あんまり無いですよ。
でも、あるのです。
8月5日(水)
昨日は良いお天気で気持ちが良かった。
真っ青な空にモクモクした雲が良いですね。
子供の時の「夏」って感じで。
懐かしいのです。
今日は曇ってます。
なんでも台風が来るんだそうで、観光客の人たちは、なにやら焦っている感じですね。
街歩くとわかるのです。
あいかわらず、那覇でもバタバタと動いてます。
うれしい限りです。
11月7日に第3回になる文化講座をやるので、その打ち合わせがいろいろあったりします。
那覇にいるときでないと考えないからね。
ギリギリまでいろいろして、飛行機に飛び乗る感じです。
びっくりしたのは帰りの飛行機が小さかったこと。
いつもこの時間の飛行機なんだけど、大きいけどなぁ。
なんで今回ちっちゃいんだろ。
なんだか懐かしい飛行機でした。
あとで確認したら、今月のこの時間はちっちゃい飛行機なんだとか。
へぇぇぇぇぇぇ。
いろいろあるんだなぁ。
8月6日(木)
ふーー。
今朝は自宅で目覚めたって感じだ。
午前中は出かけて、午後から稽古。
なんかずっと稽古してるなぁと思ったら、
3日の東京4日5日の那覇、そして今日と3日間続けて稽古日なんだ。
いやいや、がんばってるねーー。
そして明日から3日間も毛色の違ったライヴが出来るなんて
幸せなこっちゃなー。
8月7日(金)伝の会 大阪さざんか編
羽田空港。
伊丹行きっていうのはビジネスマンが多い。
このお盆近くでもやはりそう。
そんな中、搭乗を待つ僕の目の前を、サングラスかけて首からタオルを垂らし、黒地に唐獅子模様のTシャツ、ジーンズの短パン姿の男が通り過ぎた。
一瞬、後ずさった。
まだ、こういうヤカラがいるんだと。
でも次の瞬間「おっ」と思い直す。
というのは、彼の右手には三味線ケースがあったからだ。
邦さんじゃん。
リゾートなのか部屋着なのかっ!
ともあれ、知らん顔で僕は飛行機に乗る。
真夏の東京から真夏の大阪へ。
サザンカという喫茶店で伝の会を。
「喫茶店」という言葉がすでに懐かしい。
8月8日(土)伝の会 屋形船ライヴ
年に一度の屋形船ライヴ。
とにかく、昨夜よく寝た僕は元気。
昼の船ですけどね、楽しかったです。
とにかく浴衣姿のお客様の多いこと。
洋服は二人くらいだったかな?
他の船から僕らの船を観るひとがあったら、うらやましかったでしょうねぇ。
下船してからはカラオケです。
3年前から儀式のようにやっているのですが、「邦寿オンステージ」なのです。
他のお客様は一切歌うことは出来ない。
邦さんだけ。
選曲は僕。
あーー、笑った笑った。
8月9日(日)一人ライヴ
朝の伊丹空港。
さすがに邦さんはちょいとぐったりしている。
そりゃそうだ。
昨日の昼の屋形船から飲みっぱなしだったんだから。
まぁ、しかし、それでも二日酔いってほどではないんだから大したものだ。
羽田空港まで一緒に帰ってくる。
「そいじゃ、また明日」
と言って別れ、帰宅。
小一時間ほど時間がある。
支度して支度して支度して支度して。
四谷三丁目へ。
鉄駒と鉄六と合流。
橘家さんへ。
この空間で一人ライヴかぁ。
頭ん中をいろいろめぐる。
音がとても良いところだった。
そうそう三味線を聴いてもらうんだからね。
音が良いってのが一番でさぁね。
打ち上げに行ったらたこ焼きがあった。
そういやぁ、昨日一昨日と行っていた大阪、初日が「たこ焼きパーティ」だと言われてたので邦さんと楽しみにしていたら、「お好み焼きパーティ」だった。
お好み焼きはとてもおいしくびっくりしたんだが、たこ焼きも食べたいなぁとずっと思っていた。
昨日も今朝もたこ焼きを食べる機会がなく東京に戻ってきてしまった。
そしたら、四谷三丁目でたこ焼きが待っていた。
あはははは、めでたしめでたし。
8月10日(月)三味線にトライ
ふーー、なんだかここんとこ忙しいぞ。
今日はえっちらおっちらと桜木町までだぞ。
三味線と着物持ってだぞ。
雨が降ってきたぞ。
桜木町に着いたときは、どしゃぶりだったぞ。
「ッキショー」とか言いながら、ガラガラ引っ張って坂のぼって行ったぞ。
上り坂は川みたいだったぞ。
途中から靴はいてんのかはいてないのかわかんなくなったぞ。
会場についてガードマンさんに「スゴイねぇ」って言ったが無視されたぞ。
それほど雨音がすごかったんだぞ。
楽屋で放心してたら、スタッフやら邦さんが次々と入ってきたぞ。
俺ほどびしょびしょじゃないぞ。
桜木町からタクシーで来たらしいぞ。
悔しかったぞ。
そっか、タクシーっていう手があったんだぞ。
なんで気がつかなかったんだろーぞ。
今日と明日は子供たちにお三味線教える講座なのだぞ。
終わったころには雨が上がっていたぞ。
帰りの電車でグーグー寝たぞ。
家に帰ってきてコーヒー飲んだら三七郎くん、剛二郎くん、穂積くんがきた。
8月19日の「長唄二題の会」の下合わせなのだ。
「綱館」を弾かせてもらう。
三人で弾くのかぁ。
このメンバーで弾くのかぁ。
よっしゃ、どこでもやらないような「綱館」にしよーぜ。
このメンバーだから出来る「綱館」やろーぜ。
と燃えるのである。
一回り以上も年下の彼らとやらせてもらう「綱館」。
とても気持ちが良いのだ。
8月11日(火)三味線にトライ
昨日よりは1時間遅い電車で桜木町へ向かう。
今日は雨でなくて良かった。
「三味線にトライ」2日目。
生徒である小4から中2の子供たち、15人。
2日目ともなると、「もう随分前から三味線習ってますよ」的に三味線を扱う。
大したものだ。
無事に終了して帰宅。
19時からは邦さんの仕事の稽古がある。
10月の舞台だそうだ。
三味線弾いたりちょいと芝居したりするもの。
終わって22時。
帰宅して食事。
娘が「遊んで」と言う。
テ「もうお風呂入ろうよ」
娘「いいじゃん、パパがいるとき少ないんだから」
ということでパターの練習をする。
こんなことでも親と遊ぶのが楽しいって気持ちはよくわかる。
娘「たばこ捨ててもいい?」
テ「ダメだよ」
娘「じゃ、止めて」
テ「うーーん」
娘「13歳になったら止めて(8月14日が娘の誕生日なのだ)」
テ「いや、その・・・志の輔さんが止めたらやめる。ホラ、尊敬する人だからね」
娘「じゃ、志の輔さんと一緒の時以外は止めて」
テ「ぅっ!!」
8月12日(水)浜松
ひかりで浜松へ。
いつも混んでる。
お盆だからといって空いてるとか混んでるとかでなく、いつも混んでいる。
浜松の稽古日。
なんだかすごく久しぶりの気がする。
そうでもないのに。
ワーッと稽古してバタッと寝た。
8月13日(木)
朝うつらうつらしている間に新幹線に乗る。
気がつくと東京。
自宅について掃除してお稽古開始。
今日から17日までお稽古日。
8月はそんな風にしかお稽古日がとれなかった。
8月14日(金)
朝からお稽古。
リトルジャングルのように草が生い茂っていた庭が、きれいになった。
昨日の便利屋さんの仕事。
毎年、夏になるとやってくる。
まだ少し草が残っているが、除草剤をまいてあるので一週間くらいで枯れるのだそうだ。
庭がさっぱりきれいになったら芝生を植える。
5年前、この庭は一面芝生だった。
手入れの仕方もなにも知らなかったのであっと言う間にダメにしてしまった。
こんどはそうはさせないぞ。
今から研究してきれいに整えてみせるのだ。
チッチャなグリーンができたら楽しいだろーなー。
そんなことを考えて庭を見ているとワクワクしてくる。
イヒヒヒヒ。
今日は娘の誕生日だった。
ケーキのそばに置いた誕生日プレゼント。
ルルとかいう狼のぬいぐるみだそうだ。
僕はヒロ(松元)さんと呼んでいる
めでたく13歳。
よーし、よくここまで来た。
これからもがんばって生きろ。
8月15日(土)
朝からお稽古。
今日来る生徒さんの数は少ない。
稽古日って完全予約制なんだけど、毎月、人気のない日ってのが存在する。
どういう理由なのか色々考えるがわからない。
ただ、毎月必ず人気の無い日が確実にあるのだ。
8月16日(日)
午前中出かけて、午後から稽古。
昨日も今日も東京は「沖縄!」っちゅう感じの天気。
庭の雑草をチラッと抜いたりしたが、暑すぎて虫もいない感じ。
8月18日(火)志の輔らくご「牡丹灯籠」 初日
昨日5日間続いたお稽古が終わったとき、妙にホッとした。
5日間も連続でお稽古日を作ったことが初めてだったのか、それほど真剣にお弟子さんに立ち向かっていっていたのかはわからないが、
とにかくホッとした。
そして今日。
本多劇場へ。
4年目となった志の輔さんの「牡丹灯籠」。
師匠がリハーサルしている声が楽屋のモニターから聞える。
毎年、エンディングの音だしや照明、幕のタイミングなどは入念にリハーサルしている。
そして本番。
ピーンと張り詰めた空気を作り、物語は進んでいく。
談春さんが来ていて、なんと客席で見たという。
春「ひとつ空いててさ、もう、俺のために空いてるって席で。
あれだけの空気作っちゃったら、客は、年に一回味わいたくなるよなーー」
なるほどそうですね。
8月19日(水)三味線にトライと長唄二題の会
昨日の打ち上げが焼肉屋さんで、おいしくて食べちゃって飲んじゃって。
今朝は少々ドンヨリとした体調のまま、三味線と着物を持ってエッチラオッチラ本厚木にやってきました。
ふー、疲れた。
三味線にトライ!
厚木編。
今日と明日は厚木文化会館に出勤でやんす。
終わって16時。
千代田線乗り入れの小田急線で一気に湯島まで。
上野広小路亭に到着。
開演前に着けたので「綱館」のリハーサルも出来た。
本日「長唄二題の会」です。
休憩後に「綱館」をやるというのでポーッとしてたら、
「兄さん、しゃべるんだよ」と言われる。
えっ!
しゃべるの?
「そりゃそうでしょ、喋りに来てんでしょ」
いやいや、弾きに来たんだけどなぁ。
三七郎くんと喋ってから「綱館」の演奏。
剛二郎くんと穂積くんと一緒に弾く。
一回り以上も後輩と弾くのも楽しい。
面白い「綱館」だったと思う。
打ち上げに出席させてもらい、帰り際、
そろそろ本多(志の輔らくご「牡丹灯籠」)が終わるころかなぁと思い、ちょっと顔出そうかなぁと電話したら、ちょうど終わったとこだそうだ。
小田急線乗り入れの千代田線で湯島から下北沢へ。
駅に着くと鉄六から電話がかかる。
「はーい」と出ると、突然志の輔師匠の声で、わ、びっくり!
道案内してくだすった。
店に着くと、ごく少人数で飲んでるとこだった。
やんややんやで盛り上がった。
いやいや、楽しい一日でしたわい。
8月20日(木)三味線にトライと志の輔らくご「牡丹灯籠」
本日も薄着で厚木へ向かう。
小4から中2までの15人の生徒たちは
ハキハキはしてないけれどもマジメに三味線に取り組んで、
毎回、2日間でなんとか課題曲を弾けるようになっていく。
ただ、曲を弾けることが目的ではなく、三味線の構えとか姿勢とかがちゃんとすることが一番の目的。
これがなかなか難しいのだ。
「見たまんまやる」って難しい。
その感覚を身につける。
それを訓練する。
それをお稽古という。
無事に終了してロマンスカーでウトウトすると新宿に着いた。
小田急線で下北沢に戻る感じ。
楽屋入り。
志の輔らくご「牡丹灯籠」も3日目となる。
六と七を連れ立ってラーメン食べに。
六「よっしゃー、師匠より早く食べたぞー」
頼もしくなったもんだ。
志の輔師匠は今日も元気。
終演後の飲みも絶好調。
ゴキゲンな師匠を見ているのはとても楽しい。
8月21日(金)伝の会 関内ホール
関内ホールへは2年振りに行く。
このホール結構好きです。
伝の会。
一部が山台で二部が椅子。
久しぶりにオーソドックスな形の伝の会をやらさせてもらった。
ありがたいことだ。
終わって下北沢へ。
志の輔らくご「牡丹灯籠」
最後のシーンの時に到着。
あそこだけ聞いてもジーンとする。
8月22日(土)志の輔らくご「牡丹灯籠」
寝ぼけてリビングからダイニングに降りる階段3段くらいで滑って転んだ。
腰の上、背中の下のあたりの筋肉を打ったようだ。
よく、家の中の階段で滑るのだ。
どんだけ、ダラーッと家にいるかと言うことだ。
今日明日の志の輔らくご「牡丹灯籠」は15時開演。
今日は打ち上げがある日なんだけど、大事をとって欠席して帰宅。
めちゃめちゃ寝た。
8月23日(日)志の輔らくご「牡丹灯籠」 千秋楽
14時間くらい寝た。
かなり元気になったぞ。
「牡丹灯籠」最終日。
鉄六・鉄七が良くやってくれた。
志の輔さんも上機嫌だ、良かった良かった。
ここでしか聞けない「牡丹灯籠」。
本多劇場のためにある演目のように思える。
4年目をやり終えた師匠は何を想うのかなぁ。
8月24日(月)那覇旅行
今年の我が家の旅行は、娘の友達ん家と合同で那覇に出かけることにした。
筋肉痛は続いており、二家族あわせて男一人の私ですが、荷物を持ったりなど、なんのお役にも立たず、ぶら下がりの旅行と相成りました。
いやいや、お恥ずかしいったら。
8月26日(水)
最終日は、お約束の国際通りでお買い物して市場で食事。
娘は昨年ここで食べたレバニラがおいしかったと言い、再び注文。
よくもまぁ、1年間も思ってられるなぁと、食べ物への執着心に驚く父である。
沖縄に通い始めて1年半。
いつも仕事なので、ゆっくり食事したり、ぼんやりすることなどない。
いや、時間を取ろうと思えばできるのだろうけれど、貧乏性な僕は、来ている間に、より数多く仕事が出来ないかとずーーっと考えているので、精神的に全く違うのですね。
そのことが旅行で来ると、よーーくわかる。
楽しい旅行だった。
娘たちは明日から学校だと悔しがっているけど。
しかも、学校は一昨日から始まっていて、もう2日も休んでいるのだけれども。
8月27日(木)
仕事がなくなったので休養日となった。
夕方、美容院を予約していたが、
「休む時は休もう」とキャンセルした。
ドンドン長髪になっていく。
来月の頭から大阪に行くことになっているので、どこかで時間があるだろう。
それからゆっくり切れば良い。
明日の江戸博の伝の会。
明後日の府中の森芸術劇場の仕事。
その次の日の那覇での一人ライヴは、このまんまでいいやーーー。
えへへ、ちょっと暑苦しいぞーーー。
8月28日(金)江戸東京博物館
「第15回『東京三味線』『東京琴』展示・製作発表会」
東京邦楽器商工業協同組合のみなさまが毎年行っている催しものに、
伝の会が呼ばれました。
江戸東京博物館。
いやいや、久しぶりだなぁ、ここに行くの。
筋肉痛の身体をゆっくりゆっくり会場まで運ぶ。
楽屋に着くと
「ヨッ」
ウチの家元と巳太郎師がいらしていた。
あ、長唄協会が後援してるんだ。
その会議の場に立ち会った立ち会った。
伝の会の出番の打ち合わせ。
「幕が開いたら、お二人出ていらっしゃいますね」
いやいやいやいやいやいやいやいや
板付きで板付きで。
正座するの大変なんですから、スタンバイしてから幕開けてください。
とにかく、腰のちょい上の筋肉が痛くて無事に正座できるかなのである。
さあ、出番。
エイッ!!
座ってみる。
いや、座らなくちゃいけないんだから。
イテイテイテーー。
「今日のライヴはおもしろくなりそうだなぁ(笑)」
隣りで邦さんは上機嫌。
イテテテー。
はいっ、今のうちに幕開けちゃってください。
お客さんの前に出ちゃえば大丈夫だから。
そして一曲目を弾きだす。
幕が開く。
イテテテ。
めっちゃ痛いじゃん。
ちょっと三の糸低いけど糸巻まで手がいかないじゃん。
イテテテ。
こりゃエライこっちゃなーーー。
弾き終わる。
大きな拍手。
しゃべりだす。
痛さ無くなる。
ほんっとに舞台ってのは恐ろしいねぇ。
痛くなくなっちゃうんだものね。
三味線の皮ってのは猫だったり犬だったりするんだけど、
カンガルーの皮ってのを試しに張ってみたらしく、弾いてみてくださいということになっている。
このカンガルーが、実に、なかなか、大したもので、コストが高いってのが目下の課題なのだが。
お稽古用の犬の皮、舞台用の猫の皮、その間のカンガルーの皮ってな感じでした。
舞台も無事に終わり幕が閉まった。
スタッフのみなさまがワタクシを立たせてくださいましたな、ははは。
そのあと、秋葉原で翌日の舞台のリハーサル。
リハーサルでは痛いのです。
やっぱり本番の舞台じゃないといけないみたい。
8月29日(土)府中の森芸術劇場
府中の森芸術劇場が企画している小学生向けのワークショップ。
伝の会でやりたかったんだけど、邦さんの都合がつかず、鉄九郎一門でやることになった。
6時ちょい前に起き、えっちら出かける。
寝ぼけているせいか筋肉痛がさほどでないぞ。
いいぞいいぞ、この調子で目が覚めなければ痛くならないぞ。
そんなわけにゃいかんが。
自宅の階段から落ちて腰の上を打って今日で一週間だ。
今朝の変化と言えば、ついに座れるようになったことだ。
電車の椅子に。
挑戦してみたら出来た。
これも寝ぼけのせいか。
1時間のライヴを、僕と鉄駒と鉄六でやる。
そしてロビーで小学生たちに三味線を体験してもらう。
午前の部と午後の部の2回公演。
募集人数はそれぞれ200人ずつ。
三味線は15挺用意した。
15人を鉄駒・鉄六・鉄二・鉄華・鉄七の5人で教える。
200人を15人ずつ教えると何回転するのだろ?
気の遠くなるようなレッスンだぞ。
ウチの5人のおねえさんたち、汗だくになって教えていた。
ヨシヨシ。
夕方4時半、無事に終演。
帰りの京王線で座ってみたが、ちゃんと座れた。
ヤッターー。
やっと元の身体に戻ってきたか。
ぐっすり寝たぞ電車の中でも。
ヨシヨシ。
8月30日(日)
那覇に到着。
夏休みも終わりに近づいてきたのか、おだやかな機内だった。
天久テラスという洒落た空間でのイベントの中で「ひとりライヴ」をやる。
しかし、この、沖縄のお客様というのはシャイといいましょうか、純といいましょうか、「少年少女たちよ!」っていう気になりますね、ライヴしていると。
楽しい時間でした。
8月31日(月)
東京に台風11号が来るという。
いや、来ているのかな?
夕方以降の飛行機は危ないらしいと聞いていたが、
夜、那覇空港に行ってみると、台風は東京を離れたみたいで
いつもと同じに、のんびりした係員たちだった。
飛行機、やたらに空いている。
みんな早い便に変更して帰って行ったらしい。
空いてる飛行機だと眠るのがもったいない。
スゴイ贅沢感があるし。
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