青?裸々な日常
2009年9月1日~
第167号 千円札一枚


9月1日(火) 大阪
さっき羽田空港に帰ってきたと思ったら、今朝はもう羽田にいる。
今日は大阪に行きます。
9月の松竹座の仕事をお手伝いさせていただくので、そのお稽古のために来たのです。
邦さんと一緒。
午後3時ちょいにお仕事終わりました。
あとは無し。
明日までお休み。
えへへ。
もういいの?
働かなくて。
わーーい休暇だーー。
邦さんとギョウザでビール一杯飲んで、
「そいじゃな、また明日」
と、あいさつをして各自の部屋へ。
ヤホー!
お風呂にゆっくり入って寝るぞーー。
ただいま、夕方5時。
おやすみなさい。


9月2日(水)大阪東京大阪
松竹新喜劇の稽古が終わり、明日は休みだと言うので、
「こりゃ東京に帰ってみよっかなぁ」ということで飛行機に乗って乗ってーー。
うー
空港のラウンジで
ビールを一杯飲んだら
酔ったー
こりゃよく寝られるぞ
いやぁ、しかし、あっという間に帰ってくるもんですなぁ。
大阪近い近い。


9月3日(木)
髪の毛を切りに表参道へ。
初めて行く美容院。
骨董通りへ。
いやいや懐かしいなぁ。
25~6年前もしょっちゅうウロウロしていたところだ。
いやいや、変わったなぁ。
時代を感じるねぇ。
カットのあと、そのまま空港へ。
夜には大阪に。
しかし先月の30日から毎日飛行機に乗ってるなぁ。


9月7日(月)
東京ラーメン
という名前に弱い。
けど
大阪で「東京ラーメン」って書いてあっても絶対に東京ラーメンではないことも知っている。
醤油が違うもの。
「東京風ラーメン」なんだよな。
わかってますよ、それで悪いというのではないのです。
今日、大阪でちょっと小腹がすいた。
ラーメンが食べたくなった。
わかってるわかってる。
けど
東京ラーメンと書いてあるとこに入っちゃった。
あっさりとした醤油かもしれないし。
東京風ラーメンだった。
あーあ。。。


9月11日(金)志の輔独演会 奈良
今日は新幹線だぞ
と何度言い聞かせても、身体が羽田空港を目指してしまう。
飛行機好きなのはわかったからさー。
気がついたら有楽町から浜松町に向かおうとしていた。
ほんま、自分が怖いわ。
ここで気がついて良かったよ。
なんとか無事に東京駅到着。
志の輔師匠と奈良に参ります。
カレーが食べたいなぁと思いながら新幹線に乗る。
志の輔師匠と会うのがなんだか久しぶりだ。
一緒に新幹線に乗っていろんな話をする。
ファンとしては夢のような時間だ。
志の輔師匠は、僕のゴルフの師匠でもあるわけで、僕の疑問に的確に答えてくれるのです。
ま、そんな2時間が過ぎ京都に到着。
一行6人はジャンボタクシーで奈良に向かいます。
奈良って久しぶりだなぁ。
西大寺の会館に行って以来だなぁ。
もう7年くらいは経つだろうか。
奈良市北部会館市民文化ホール
210人の会場だ。
最近じゃ、志の輔師匠が200人規模の会場でやるって珍しい。
一番後ろでもアリーナ席じゃん。
師匠も奈良での独演会は初めてだと言う。
珍しく本番前に僕の出演が決まる。
僕の出番が終わり後ろの扉から会場に入ったら、やっぱりアリーナだった。
大笑いして終演。
みんなで食事してホテルにチェックイン。
ほろ酔い気分の我々。
なんとなくみんなでもう一杯飲みにラウンジに。
志「ここ、そこから外に出られるんじゃないか?」
芝生の庭に出られた。
そこのテーブルで白ワインを。
いいねぇ、暑くもないし虫もいないし、良い時期だ。
テ「こんなん夢のようですよ師匠」
志「ほんとだな」
テ「あっ、鹿ですよ」
志「ん」
テ「師匠の後ろに鹿がいますっちゅーの」
志「剥製なんだよ」
テ「違いますよ、『鹿(全身)』だっちゅーの」


9月12日(土)志の輔独演会 京都
昨日のジャンボタクシーに再び乗り京都へ。
おお、久しぶりだぞーー。
なんだか馴染みのとこに帰ってきた感じだ。
京都造形芸術大学の中の、春秋座。
猿之助丈のテレビで見たことあるーー。
行きたかったんだーー。
わくわく。
着くとさっそく舞台へ行ってみる。
おおおおおーーー、すばらしい、芝居小屋だーー。
逸平さんから届いてたサンドイッチを食べながら師匠と雑談。
サウンドチェックして本番開始。
一席目終わる。
「テツクロさん出てくださーーい」
と師匠の楽屋から伝令が来る。
あわてて袴つけて舞台へ。
最近事務所に入ったHさんが
「えっ、テツクロさんが出るのって決まってるんじゃないんですか?」
と不思議がる。
ま、たしかに不思議といえば不思議だ。
でもこんな感じで来ちゃったからな。
やっぱり芝居小屋は弾いていて気持ちがいい。
三味線の音に慣れている空間って言うか、スーッと三味線の音を伝えてくれるのだ。
無事に終演。
楽屋に来ていたキッチュさん。
志「え、初めてだっけ?」
と紹介される。
ついにお会いできたかという感じだった。
師匠たちと別れて大阪へ。
2日ぶりに帰ってきたホテル。
なんかホッとした。
ホテルに帰ってもホッとするもんなんだなぁ。
お風呂入って寝る。
起きたら23時。
お腹減ってる。
さあ、カレーを食べに行こうっと。


9月16日(水)松竹座
今月は松竹座で松竹新喜劇のお仕事をさせてもらっている。
今日楽屋入りしたら、手前の部屋で獅童事務所のOくんとあった。
テ「ん?」
O「えっ??」
まさかここで会うとは思わなかった。
O「ここで取材なんです」
そっか、11月の松竹座は獅童くんの舞台だ。
獅「え?」
テ「ははは」
獅「なんでいるの?」
久しぶりの出会いだった。
今月末に渋谷で彼との仕事がある。
僕は行けないので邦さんにお願いした。
その打ち合わせもできた。
いやいやラッキー。


9月17日(木)岡山
今月から岡山でのお稽古が始まった。
呼んでいただけるのはありがたいことだ。
先日、1回目のお稽古があったんだが、お弟子さんたちがなかなかのやる気なのがなによりうれしくて、今日もお稽古しようと急遽決めて行ってきた。
松竹座は昼公演だけだったので、新幹線に乗れば夕方5時前には岡山に着ける。
便利やなぁ。


9月21日(月)志の輔らくご 21世紀は21日
羽田に着いた。
18℃だと言ってる。
え?
寒っ
浜松町に着く。
あら
みんな長袖とか重ね着だ。
半袖一枚でウロウロしてるやつなんていないぞ。
新宿明治安田生命ホールに到着。
毎月21日の志の輔らくご、今日は祭日なので14時開演。
ヒロさん。
お昼のニュースを楽屋で編集している。
志の輔師匠の高座。
いろいろ話す師匠、長くて楽しいマクラ、なんだか久しぶりだなぁ。
二席目。
あ、しじみ売りだ。
三味線弾かなきゃ。
今日はどんな雪が降るかな。
無事に終演。
外に出るとまだ明るい。
打ち上げで飲むのが、なんだか申し訳ない。
解散して帰宅。
猫たちが出てくる。
よっ、元気だったか?
なんだか眠い。
とにかくお風呂入って仕事。
眠いわ。
まず寝るか、と21時就寝。23時すぎに宇太のニャーニャーなく声で目が覚める。
なんなんだ。
喉が痛い。
おっ、ヤバイぞ。
うがいうがい。
小一時間仕事して就寝。


9月22日(火)松竹座
てなわけで大阪に帰ってきた。
不思議なもんで、家に帰ってホッとするというのはわかるが、
滞在中のホテルの部屋に帰ってきてもホッとするものなのだ。
いやいや人間の感覚って面白いものだなぁ。
しかも1時間早く楽屋入りをしてしまった。
いや、「してしまって」もいいんだが、僕としては「間違った」のだ。
こういうことにも驚きである。
たった一日休んだだけなんだけどなぁ。
「ボケてるだけだろ」と思うのは簡単なことなんだけど。
何か原因があるんじゃないかと、理屈っぽい僕は思うのでした。
昨日、新宿に着いたころに、ウチの家元から電話
家「アツシー、お前、今、松竹座なんだってなー」
テ「はい、今は小田急の前ですけど」
と、チンプンカンプンな出だしでしたが、家元が言うには、
「大阪に来てるので明日の晩ご飯食べようぜ」と。
松竹座が終演して、邦さんと向かった先は、とあるホテルの鉄板焼のお店。
「高級な食べ物は胃にやさしいね」
などと言いながら食事をし、一杯飲んで盛り上がった。
先月、江戸東京博物館でやった伝の会を、家元は見てくれていた。
久しぶりに見た伝の会に感激したと言ってくれた。
「お前達スゴイよ、俺は涙が出るくらいうれしかった」と。
うれしいですね。
で、帰りにブラブラ歩きながら家元が邦さんに
家「いつもアツシが世話になってありがとーな」
邦「はい、お世話してます」
家・邦「ははははは」


9月23日(水)
勝之弥さんのおさらい会が国立文楽劇場で行われた。
ご挨拶がてら、邦さんと出かける。
なんだか、長唄の人たちにたくさん会う。
なべ(渡辺雅宏)さんと勝彦くんと今夜飲む約束をして松竹座に帰る。
終演後、21時すぎに集まった邦さん、勝六三さん、ナベさん、勝彦くんと僕。
大好きなしゃぶしゃぶを食べながら盛り上がる。


9月24日(木)喬太郎独演会 浜松
今日は昼公演のみの日。
終演後、エレベーターで一緒になった藤山直美丈から
「ほな、お師匠さん、ゆっくり休んでください」と温かい声をかけてもらった。
その足で私は浜松へ。
喬太郎さんの2回目の独演会が開かれるのだ。
初回に出演した流れで、今回も出演することになっているらしい。
開場時間前に到着できた。
喬「どうもすいません」
テ「いやいや、こちらこそすいません」
と腰の低い挨拶から世間話からなにやかやと。
一席目を舞台袖で聞く。
笑い疲れて舞台に上がり、お三味線弾いた。
そして喬さま、もう二席。
さすがやなぁ、おもしろい。
たっぷり喬太郎ワールドを堪能させてもらったわい。


9月26日(土)福島と心斎橋
いつの間にか土曜日か。
昨日は三味線屋のウメちゃんが来たので、邦さんおすすめのおでん屋さんに行った。
はいはい、おいしかったおいしかった。
今日の昼間、テレビを見ていたら、シャンプーハットがそのおでん屋さんで食べていた。
今日はデンキチ夫妻が来たので、きれいな居酒屋へ行く。
帰りに久々にゲームセンターに寄る。
邦さんとランボーで盛り上がる。


9月28日(月)
おお、今日は月曜日だ。
いやいや、よかったよかった。
というのも、お財布に千円札1枚しか入ってないことに気がついたからだ。
まぁ、普段から入ってないこともあるくらいにテキトーなんだけど、一昨日チラッと見たら千円札1枚しか入ってなかった。
どっかにあるかな?
とカバンの中を調べてみてもないことに気がついたのだ。
あはははは、気がつかなければ大丈夫なんだが、気がついてしまうと気になる。
どーしよーかなー?
楽屋で邦さんに借りるかなぁ?
と思ったときに、月曜日だと言うことを知ったのだ。
ヨシヨシ。
銀行に行って解決。
一万円札1枚と千円札1枚持って、東京に戻ってきたのだった。


9月29日(火)関西長唄協会演奏会前夜
30日に国立文楽劇場で関西長唄協会演奏会がある。
もちろん我が松永流のみなさまも出演している。
徳島の人たちも出演している。
ということは、今日あたりみんな大阪に来てるんではないかと。
昼夜公演のあと、チラッと電話したら
カラオケでみんなで騒いでいると言う。
おそるべしパワーだ。


9月30日(水)
外に出たらポツポツと雨が降ってきた。
ありゃ
と思ったが傘を取りにいくのもめんどうだしと歩きだす。
途端に電話が。
ちょくちょく出演している仙台のラジオ。
10月にやるひとりライヴの宣伝のため電話で番組に出演する。
おもしろいもんだねぇ。
大阪を歩きながら仙台のラジオに生出演できるんだからなぁ。
まぁ、「そりゃそうでしょ」といわれればそうなのだが。
二箇所に同時に自分が存在しているようで楽しい。
国立文楽劇場は今日
長唄協会演奏会。
最初の「舌出し三番叟」は女流の合同演奏曲。
和三千紘さんが総タテなのだ。
その勇姿を見ようとやってきたのだ。
いやいや立派だった。
そして松竹座へ。
今日もにぎやかな楽屋だった。


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