青?裸々な日常
2012年5月1日~
第198号 このオッサンとちょっと飲めばいいんだから。




1日(火)
ドライバーが身体に入るとか入らないとかではなかった。
そもそもメロディではなかったということだ。
メロディを弾いているうちに身体に入るのだろう。
本当にそれで解決なんだからびっくりする。

つまり、長唄のお弟子さんで言うと
やっと「越後獅子」という18分という長唄の尺を
なんとなく流して弾けるようになった、
なのでもっと勘所をよくしよう、よくしようってことに気を取られて
例えばカッコの合方の14とか16とかの勘所を
ああでもないこうでもないとそればかりやっていたのだ。
それはそれで間違ってないんだけど、
もう次の段階に行きなさい、
キチンと音出してフレーズを弾きなさいよ、メロディを奏でなさいよってとこだな。
「越後獅子」の18分は身体に入ったのだ。
あとはジャンジャン「越後獅子」を弾いて
寝てても手が動くくらいになったら良いのだ。
その時に大切なのは、腕の力ではなく、あくまでも身体で弾いていくということ。
身体で弾こう弾こうと心がけると、手に力が入らなくなる、そこのあんばいだ。
ならば目一杯の力で弾いてみたらどうだ。
身体を使わないと目一杯弾けない、ってことに気付くんじゃないのか。
そうだったそうだった。
目一杯弾く練習したもんな。
手が痛くなって壊しちゃったヤツもいたけど、そんな過酷なことしたなあ、
思い出したぞ、若かったから出来たんだけどな。
でもな、そう言ってらんないんだよな。
50過ぎでそれをやんなきゃいけないんだよなぁ。
そのほうがかっこいいと思っちゃったからなぁ。


2日(水)
お稽古が終わり夕飯も食べた。
「チームてつくろ」のホームページにアクシデントが。
データが消えてしまうのだ。
先日もあった。
その時は、僕が入力し忘れたのかと思っていた。
今回は入力したそばから消えた。
びっくりである。
前回のことも僕が忘れたのではないと確信できた。
データが消えるなんて。
ちょっとショックである。

結構な雨が降っている。


3日(木・祝)
雨の音と猫の鳴き声で目が覚めた。
8時。
雨、結構降ってるな。
しかし、宇太はよく鳴くなぁ。
ずーっとニャーニャー言っている。
ベッドにのぼって来て結構な耳元で。
目が合うと「おっ」てな顔をして「ニャー」
知らん顔していると「ニャー」
何が言いたいのか?

いやわかるよ。
顔をかいてくれということだろう。
そのあとにご飯の支度をしてくれとのことだろう。
うんうん、わかるわかる。
考えてみるとかわいそうだ。
自分でご飯の支度が出来ないのだから。
いたたまれないくらいに気の毒だ。

と言いながらパソコンに向かっている。
文など書いていないでご飯の支度をしてあげなくては。


4日(金・祝)
雨で危ぶまれていたが、なんのことはない、すぐに止んでくれて
楽しくラウンドできたのだ。

そして渋滞にも遭わずに帰ってきた。
朝、6時に家を出て常磐道に乗ったら、もうかなりの車の数だった。
すごいね。日本は大丈夫だって感じがしました。出かけますね。
結構結構。
夕方の6時すぎに帰ってきてからずーっとボケーっとテレビ見て過ごしました、
ゴルフネットワークか映画を。


5日(土・祝)
1日2日は仕事だったりと皆さん様々な過ごし方があるのでしょうが
僕のちゃんとしたお休みは本日。
目覚ましをかけずに起きて、
猫にご飯をあげ、猫の日向ぼっこに付き合い、猫と2時間たっぷりゴルフ中継を見る。
あ、猫は見てないのか、そばで寝ているのか。

この
そばに寝ているってーのが良いですな。

中継が終わったのでちょいと出かけることにした。
地下鉄の駅に来て、人の多さに、ああ連休なのかと思わされた。
みんなどこかに行くのだ。
昨日は車で出かける人たちをたくさん見たが
今日は電車で出かけるたくさんの人たち。
連休って感じで良いのだ。
幸せな気分になれる。
良い天気でよかったのだ。


6日(日) 巣鴨四丁目落語会
朝、自由が丘の王先生に行き、治療を受け帰宅。
すぐに巣鴨に向かう。
中華屋で鉄六・鉄七と食事。
いつも悩んで野菜炒め定食にするが、今日はかるくラーメンにしてみた。
だからなんだということなんだが。
巣鴨の志の輔師匠の会。
今年は三月の末から始まり、今日で二回目となる。
毎月やるのはなかなか難しいのだ。
僕は今年初めて弾かせていただく。
昼の部開演。
仲入りの時
テ「僕、やりますか?」
志「うん、やってよ」
ということで舞台に出させていただきました。
久しぶりじゃん。

この場所でやる舞台というか、高座というか、は
とても楽しみにしているのだ。怖いとも言えるが。

なにかを考えて、なんでも挑戦できるポジション。
そこに出させていただけることがありがたい。
志の輔師匠に感謝である。
自分の気がつかない自分を引き出してくれるのだ。
この巣鴨の空間はありがたいのです。


7日(月)
朝から稽古日で、次々にいらっしゃるお弟子さんの稽古をしている。
頭痛が一向に治らない。
あれ?おかしいな?
二日酔いはとっくになくなってるのに。
ひょっとして風邪気味なのかしら。
そんなことに気がついたら
お弟子さんが頭痛薬をくれた。
そして飲んだらいつの間にか治まった。
風邪のひき始めだったらしい。


8日(火)
志「昨日はお稽古か?」
テ「そうでしたね、ちょっと行きましたけどね」
志「どこに?」
テ「えっ、いや練習に」
志「打ちっぱなしに?」
テ「そうですよ」
志「昨日も行ってんのかよー」
テ「ええ、僕ドライバーが調子悪いじゃないですか」
志「うん。それで直ったのか?」
テ「こう振れれば大丈夫だってことはわかったんですけどねぇ、
  長さを感じちゃうんですよねぇ」
志「普通行かないよなぁ、会(志の輔巣鴨)の翌日だろ。
  普通は昨日の舞台の反省点とかを考えるんじゃないのかな(笑)」
テ「あれ?」
志「三味線を出すタイミングがもうちょっと後だったかなぁとか(笑)」
テ「はははは、そっかぁ、そういうのしなきゃいけないなーーー」
志「三味線漫談としてさ(笑)」


10日(木)
驚きの休日な今日。
びっくりだ。
昨日から「明日はなんだったっけなー?」
と考えていて
今朝スケジュールを見たらなーんにも書いてない。
どしたんだろ?
木曜に休みなんてーーー。
あーー、ゴルフに行けば良かったーーーー。
そっちかい!
たしかに行くチャンスではあったが
昨日の天気予報では雨がなんとかと言っていたし。
でも、今朝はめちゃくちゃ晴れてるし。
うーーー。

そうだ、庭の雑草抜こう。
芝の、ダメになったところをきれいにして
あらためて植えてみよう。
芝と目土を買ってきて
午前中一杯、庭で作業した。
しかし、土いじりってーのかな、良いものですな。
以前はイヤだったけど。
ミミズとか出てきて怖かったけど。
最近そういうのなくなった。
平気になってきた。
なにより、土というのが大したものだ。
今まで気がつかなかったが
「土」というのはとてもありがたいものだ。
触っていると安心する、というか、なんだろ?
「これでいいのだ」という気になる。
うーむ、土って大したものだ。


11日(金)
娘の高校の運動会があるというので出かける。
河川敷のグランドに着いてみると、さほど父兄が来ているわけでもない。
平日だからかな?
っていうより、高校の運動会って、そういやぁ、お父さんお母さんって来ないよな。
っていうか、運動会って言わないんじゃない、体育祭だろ。
体育祭に父兄はいないわな。
行ってもいいってことでも、普通「いいよ、来なくて」って子どもが言うよな。
ウチの娘は「来てよ」と言う。
ま、それもアリだろうけど。
そりゃ行くけど。
俺なんか、スケジュールに「運動会」って書いちゃったから他の用事入れてないし。
完ぺきに運動会を楽しみにしちゃってるし。

で、日に焼けながら河川敷体育祭を楽しんだのでありました。


12日(土)
昨夜は23時にならないうちに就寝だったらしい。
今朝10時からピッチリお稽古だったが全然疲れていない。
睡眠の偉大さを実感した一日と言えよう。


13日(日) 浜松稽古
今日は寝不足のまま新幹線に乗った。
そして気持ち悪くなった。
睡眠不足はろくなことがないのである。


14日(月) 岡山稽古
浜松からこだまで名古屋に行き、のぞみに乗り替えて岡山に行くルート。
こだまに乗って、途中寝てしまったらしく、気がついたら名古屋に停まっていた。
「わっ」
と軽く声を出し、あわてて飛び降りた。
降りた途端にドアが閉まった。
たぶん忘れ物はないはずである。
車両の真ん中あたりの席だったら降りられなかっただろう。
ふーーー。


15日(火)
小雨やっぱり降ってるやん。
ま、傘がなくても大丈夫な感じだった。
家に帰ると、宇太が悲しそうに寄ってきたのでカツオブシをあげた。
伽羅もどこからか現れて二匹でニコニコ食べている。
ま、ほんとにニコニコしてるかどうかはわかんないのだが。

沖縄返還40周年なのですな、今日。
そっか1972年だったもんなぁ、覚えてる覚えてる。
僕は小学六年生だった。


16日(水) 那覇稽古
そんな沖縄に着いた。
こちらのお弟子さんに昨日の式典のこととか聞く。
40年前のことも聞く。
右側通行だった車道が、一斉に左側通行に変わったのだそうだ。
おお、なるほどーー。


17日(木)
サメガレイ。
「サメがレイ」って書いてあった。


18日(金)
長瀞に来た。
中学の遠足で来るとこだよな。
この歳になっても来るのである。
当たり前か。


19日(土)  志の輔独演会 春秋座
晴久さんと新幹線に乗って京都に来た。
タクシーで造形大学へ。
ここの素敵な劇場である春秋座で毎年志の輔らくごをやって4年目になる。
すっかりおなじみになったな、造形大学。
今回は昨年の新作「大河への道」を今夜と明日の二回公演。
相変わらずチケットはあっと言う間に売り切れたそうな。
この小屋で聞く「大河への道」、なかなかスゴイものがあった。
やはり良い劇場というのはお客様の集中力も高めるのであろう。
そこに師匠の芸が重なり素晴らしい空間になっていった。







20日(日)  志の輔独演会 春秋座
大原三千院を通った。
公演は今日も素晴らしいものだった(楽屋でビール)。
終演後、新しく出来たお店でごちそうになった(ビール・白ワイン・常温酒・冷酒・赤ワイン)。
京都駅で再び乾杯をした(熱燗)。
新幹線に乗った。
志「もう、あれだぞ、ウィスキーの水割りを二つな、このオッサンとちょっと飲めばいいんだから」
とお弟子さんに言う。
言葉どおり、師匠も私も一口飲んで寝てしまう。
おつかれさまでした。


21日(月)
とにかく金環日食。
7時から一家で楽しんだ。
最初ベランダに出て見ていたが、
なんのことはない、ソファーからの窓越しが特等席だった。


22日(火)
今日は涼しいと思ったら雨が降ってきた。
結構な降りだ。
テレビは朝からスカイツリーオープンのことをやっている。
いつかは行かねば。
雨が降って庭の土がやわらかくなりそうなので、
また土と格闘を始めた。
泥だらけになりながらなんとか一段落。
次は宇太の用事だ。
アイツ用の大きなトイレが届いた。
砂もたくさん買ってきた。
設置してあげなければ。


23日(水)
どうも日付を間違えていたようだ。
今日を24日の木曜日だと思ってしまっていた。
間違いは一昨日から。
つまり21日を22日だと思っていたのだ。
24日に大阪に行く。
大阪のホテルに前もって荷物を送っておきたい。
それには22日中に出さなくちゃいけない。
と思い、あわててスーツケースをこしらえた。
なんやかんややっていて
集荷に来てもらうよりこちらから持っていった方がよかろうよ
という時間になったので、ヤマト運輸へ。
お姉さんが
「明日着くんですけど、23日着でよろしいのですね?」
と聞いてきた。
明日が23日なんじゃねーの、って思ったけど「はい」って答えた。
この時に気がつくチャンスはあったのだ。
昨日の夜になってなんとなく気がついた。
そして今日。
文化放送を聞いたら吉田涙子ちゃんの声が聞こえ、
午前中に志の輔さんから電話がかかってきた。
水曜の午前中は、志の輔師匠から電話がかかってくる確率が高い。
つまり、今日はまさしく水曜日、23日でお稽古日なのだ。


24日(木) 志の輔独演会 大阪
やってきました今年も、森ノ宮ピロティホールへ。
キョードー大阪主催の志の輔らくご。
昨年が「大河への道」だったのですね。
今回は過去最多の4回公演、演目は「中村仲蔵」であります。
なので、太鼓・笛・附打と僕とね、チーム仲蔵ですね、
新大阪駅で落ち合い、タクシーに乗ってやってきました。
リハーサルをしてスーパーマーケットに買い物に行き、本番。
終演後、ウエスティン大阪の「故宮」へ。


25日(金) 志の輔独演会 大阪
本日も夜公演。
昼間というか朝というか、出かけましてね、開演ギリギリに楽屋入りでしたね。
終演後は焼き鳥の「花由」。
初めて来ました、僕は。
うなぎをね、テーブルの火鉢でね、焼いてね、食べるという。
いやいや、んまいねーー。
初めて食べましたねー、こういうの。
ありがたいですねーー。


26日(土) 志の輔独演会 大阪
今日は昼公演。
5時ちょいに起きましてね。
レンタカー借りてるもんでね、ちょぃと出かけたりしてね。
10時前には帰ってきましてね、昼寝してね、13時に会館へね。

で、今日は終演後に皆で「ツタンカーメン展」に行きました。
ものすごい人気なのですが、チラッと横から入れていただくというVIPな扱いで。
しかもちゃんと説明をしてくださる方とご一緒に。
いやいや、ありがたいことです。

そして皆で「やきやき晴の花」でおいしいお好み焼きを。
しかし、どこ行ってもうまいでんなー。
まぁ、おいしいとこに連れて行っていただいてるんですがね。


27日(日) 志の輔独演会 大阪
昨日と同じ感じで起きましてね、10時前に帰ってきましてね、ここからが違いますね。
昼寝は出来なかったですね。
そしてチェックアウトをして楽屋入りですね。
千秋楽おめでとうございます。
4回とも素晴らしいお客様たちで。
僕が言うのもなんですが、
ものすごく集中力のあるお客様と、
ものすごくひきつける芸の師匠とで
会場内は素晴らしいことになっていましたね。
三味線弾くのも楽しかったです。


28日(月)
さすがに朝起きられなかったなぁ。
いやいや疲れが出ました。
しかし、志の輔師匠は元気だわ、今日もお仕事している。
僕は休み。
夕方に美容院へ。
そして20年振りくらいに永福町の大勝軒へ。
いやいや懐かしい。
しっかりあの味は覚えている。
いやーー、感動した。


29日(火)
朝から出かけて参りました。
帰ってきて宇太がデローッとなってる姿に「ああ、夏が近いな」と思いましたな。


30日(水)
昨日帰宅すると全日空の『翼の王国』とかが送られてきていた。
来月、僕の演奏というか高座というか・・・・うーん、なんというのか?
とにかく機内で流れる。
国内線でも国外線でも。
長唄の人が全日空寄席に出る。
これはめずらしい。
世の中おもしろいことが起きるのである。
志の輔師匠に感謝である。



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