青?裸々な日常
2011年12月1日~
第193号 今年最後に食べたのはどん兵衛とおむすび。



3日(土) 志の輔有鄰噺 in ながめ余興場
雨が降ってるというので、早朝に行く予定を取りやめ
午後三時に現地集合ということになった。
着いてみると素敵な芝居小屋だ。
わくわくしてくる所だった。


5日(月)
今月最初の稽古日。


7日(水) 那覇稽古
ちょいと涼しいぞ。


8日(木) 志の輔らくご 山形
初めて山形の公演に連れてきていただいた。
今夜の会場の山形テルサは、数年前に伝の会でお邪魔した。とても懐かしい。


9日(金) 志の輔独演会 in さくらホール
8月9日にここで公演をさせてもらった。
被災された方たちに楽しんでもらおうという企画で。
あれから四ヵ月経ったのだ。


10日(土)
岩手から帰ってきた、今夜は皆既月食。
娘が「パパー、すごくよく見えるよ」と言う。
よっしゃと二階のベランダに出た。
テ「おお、すごいじゃん」
娘「うん」
テ「なかなか動かないんじゃないのか?」
娘「ううん、動いてるよ、さっきとずいぶん違うもの」
テ「どれくらいかかるのかな?」
娘「11時5分までだって」
テ「ほほぉ、あと2分だぞ」
娘「・・・・」
テ「あと2分って感じになってきたな」
娘「うん」
テ「次は2014年とかって言ってたよな」
娘「うん」
テ「お前は高校生だな」
娘「何回目かの月食のとき、きっと思い出すんだよ。ああ、パパと観たなって」
テ「ああ、いなくなってるもんなぁ」
娘「月食みながらママとかぐや姫の話したなって」
テ「パパが先にいなくなってる感じだな」
娘「真央ちゃんかわいそうだね」
テ「ああ、お母さん亡くなったんだってな」
娘「まだ20歳くらいなのに」
テ「パパは30になってたな、おかあさんが亡くなったとき」
娘「まあ、でも20だったら大人か」
テ「ああ、なんとか乗り切っていくことになってるんだ」
娘「写真たくさん撮れた」
テ「俺の携帯じゃ、ただの点だ」
娘「あとで送ってあげるよ」
テ「ああそうしてくれ。寒くなった、入るぞ」
娘「うん」


12日(月) 岡山稽古
飛行機でやってきた。
たまには良い。


14日(水)
猫たちの爪を切ったりして。
国立稽古場へ、長唄協会のお仕事。


18日(日) 浜松稽古
浜松のお稽古&忘年会。
毎月宴会をしているがやっぱり忘年会もする。
やっぱり楽しい。


19日(月)
浜松から帰ってきた。
今月はゴルフが二度ほど中止になっている、
雨ではなく、都合が悪くなったということで。
残念だが仕方がない。
そんな時もあるのだ。
まずは皆が健康でゴルフができる状態にないといけないのだ。
昨日の浜松はお稽古のあとに忘年会だった。
まあ、毎月一緒に飲んでいるのだから改まることもないのだが、
一年のけじめとして良いものだ。
うれしいことには違いがない。
「いやいや、ありがたいですねー、ここのお稽古って3年は経ちますよね」
とポロっと言ったら
「なにをおっしゃる、もう5年は越えていますぜっ」
とたしなめられた。
5年。
5年って長いんじゃね。
驚いた。
ついこないだ浜松のお稽古場が出来たと思ったら
5年。
いや、まじ、驚いた。
ほんと驚いた。
月日は流れるのである。


20日(火) 鉄九郎のわがままvol.14+スク☆ハジDOZライブvol.48 ジョイント ク
リスマスライブ
なんと長いタイトルだ。
タイトルも長いが出演者も多い。
楽しいライヴだった。
一年の締めのライヴって感じがした。
まだまだ何度かライヴはあるけれど。


21日(水) 那覇稽古
23℃という気温。
びみょー。
27℃はほしい。
そんなわがままを言っているが充分にあたたまった。


23日(木)
母親の祥月命日なのである。
亡くなって何年なのかと調べたら
なんと20年経っている。
なにっっ、20年も。
驚いた。
そんな前に母親は亡くなっていたのか。
鉄駒や鉄六は会ってると思っていた。
とんでもない、20年前。


25日(日) 伝の会忘年会ライヴ
毎年恒例の忘年会ライヴ。
楽しい時間だった。
ありがたいのだ。


27日(火)
自宅のお稽古も今年最後。
無事に終了しホッとしている。

28日(水) アース・コンサート 絆
さいたまスーパーアリーナというところ、名前は知っているが行ったことがない。
「さいたま新都心」という駅があるとのこと。
どんなとこだろ?
わくわくする。
赤羽の次が浦和→さいたま新都心→大宮となっている。
ほほぉ、浦和と大宮の間にあるのかぁ。
この感じが実に新鮮だ。
さいたま新都心駅に着くと皆が揃っていた。
今回のチームは僕を入れて9人。
唄・三味線・囃子。
それに和太鼓の小林さんが入って10人。
中村獅童丈のバック演奏である。
埼玉スーパーアリーナはとにかくデカイ。
さすがスーパーだ。
13時過ぎからサウンドチェックやリハーサルが始まった。
獅童さんは中村座の稽古があるために本番しか来られない。
ということを、昨日電話で聞いた。
ということは、つまり、それまで、いい具合に、まとめといてちょーだいな、ということで。
ま、ここまで信頼していただくというのはうれしい限りです。
舞台面から立位置、登場の仕方から引っ込み方等々、やることは色々ある。
全てが滞りなく済んだ。
韓国のミュージシャンのX-5に大国男児。
僕は初めて見る方たちだが、いやいや実にきれいだ。
かわいいというのだろうか。
KーPOPという感じ。
これ、あれですな、男の子たちでさえこんなにきれいに見えるんですから、
KARAだの少女時代だのを目の前で見たらびっくりするでしょうなぁ。
などと騒いでるうちに獅童丈登場。
楽屋で打ち合わせ。
そして本番。
ぶっ倒れるくらい踊った獅童さん、ぶっ倒れるくらい弾いた我々。
アースコンサートっちゅう感じでしたわ。


29日(木)
1月4日に長唄二題の会がある、新春公演である。
出演をさせてくれるというので「鏡獅子」を弾かせてもらうことにした。
「弥生」のとこだけ。
でもチラシが出来てきたら、そのあとの「獅子」のとこもやるようになっている。
やりますよ。
今日はその下ざらい。

夜は表参道にでかけた。
イルミネーションがきれいだった。


30日(金) 伝の会新宿編
ブラックサンというバーというか飲み屋さんと言うかライヴスポットというか・・・
うーん、そういうところで「伝の会新宿編」として2006年あたりからやってきた。
このお店が移転することになり、今日のライヴが今年最後、そして最終回と相成りました。
ここで得たものは案外大きくて、
グダグダ喋りながらやる伝の会ってのはそれまでもやっていたのだけれど、
ここでやるようになってから、さらにかなり増したところがある。
昔はこんなに喋ってなかったよさすがに。
いや、しゃべっていたけれど、ちゃんと内容のある事だった。
それが、多分、ここでやってからだろう、なんの内容が無くても喋れるようになった。
内容が無いことにドキドキしなくなったし、
何かが口をついて出ればそれでいいのだという風になった。
曲もいろいろ試してみることが出来た。
今の伝の会の形の結構な部分をこの場所が作ってくれたのだという実感がある。
それだけに楽しい時間だったのだ。


31日(土) 巣鴨四丁目落語会&横浜にぎわい座カウントダウン寄席
志「えっ?車で来たのか?」
テ「はい」

今日は大晦日。
三つの舞台がある。
なんと忙しい、なんとうれしい。
志の輔らくご巣鴨の会が昼夜。
夜の部が19時30分には終わるはず、そして車で桜木町のにぎわい座に向かう、
たぶん1時間ちょいとで着くはず。
カウントダウン寄席は20時から始まってるけど、伝の会の出番は21時20分の予定、
だったら間に合うじゃん、っていう。
志の輔師匠もそう考えて、
巣鴨が終わったら、僕をご自分の車で一緒に連れてってやろうというつもりだったらしい。
で、冒頭の受け答えになる。

テ「新作できました?」
志「できない」
きっぱりとおっしゃった。
来年一月のパルコでやる新作をこの会で試すのかなと皆が思っていたのである。

志「仲入り後に鉄九郎がやってくれ」
テ「はい」
さてと、大晦日の今日、何をやろうかなぁ?
どっしよっかなーー?
などと思っているうちに開演。
仲入りになった。
どーしよーかなーー?

すると三七郎くんが
三「来ちゃった」
テ「おお、来たか来たか、師匠は中だ、俺はちょっと高座上がってくるから」
三七郎くんが暮れのご挨拶にやってきた。
志の輔師匠大喜びである。
三階の楽屋から舞台のある一階まで階段降りながら考えた。
三七郎くんの唄を聞かせたいな。
一階まで下りたがダッシュで階段を駆け上がった。
テ「師匠」
志「おお、三ちゃんにお寿司もらったぞ」
三「師匠すみません、そんな良いものではありません、おはぎです(笑)」
テ「あのー、三七郎くん舞台に出てもらっていいですか?」
志「おお、いいよー」
三「えっ?」
テ「しおちゃん、とにかく舞台に来て」
三「ええっ?」
三階から一階まで2往復したので、高座に上がってもハァハァ言ってる。
しばらくお客さまに待っていただいたくらいだ。
飛び入りゲストを紹介する。
洋服姿の三七郎くんが上がってくる。
笑いが起きる。
舞台に出てきただけで笑いが起きる長唄人はなかなかいないよーー。

昼の部終了。
三「じゃあ失礼します」
志「なにっ、帰るのか?」
三「いや、居ります(笑)」
ということで夜の部の出演も決まった。

昼夜の間に年越しそばをいただく。
これがとてもおいしかった。

そして夜の部開演。
三七郎くんと楽しい舞台をやり、志の輔師匠の高座となる。
いつものように出囃子を弾く。
師匠が上がっていった。
楽屋に帰る。
昼の部で「しじみ売り」をやったので、夜の部でもやるだろう。
最後のところに三味線入れるため、しばし楽屋で待機。
お弟子さんたちがざわざわしている。
どうやら、にぎわい座のカウントダウン寄席の出囃子さんが僕であるらしいとのこと。
なにっ!!
今から行けば開演に間に合うけど、「しじみ売り」の三味線弾いて行くと間に合わない。
事務所のSさんが「師匠には言ってあるから大丈夫なので鉄九郎さん来てくださーーい」
さーーい、と伸ばされちゃったら仕方がない。
ま、志の輔師匠が心得ているのなら良いのだ。
僕と三七郎くんの舞台の時にあれこれと話し合ったそうな。
それでは、にぎわい座へ車でゴー。

いやいや、びっくりするほど空いてるねーー。
一時間もかからない。
あっと言う間とはこのことだ。
開演20分前に堂々の到着。
さぁ、何を弾くんだーー。
まずは志のぽんくんに志の春くんに談奈さんだな、よーーし。
今回の伝の会はちょいと難しい曲をやることになっている。
邦さんと楽屋で稽古を。
出囃子を担当していると意外に時間が無いのだ。
お腹が減っている。
しょうがないのでカップうどんを買ってきてもらう。
今年最後の食事は、どん兵衛のきつねうどんとなる。

志の輔師匠到着。
志「間に合ったんだろ」
テ「はい」
トリを務めた志の輔さんの高座は「しじみ売り」。
良いタイミングで噺に入ったので来年になってしまう心配も無く、僕もスタンバイ。
三味線を弾き終わり、サゲのセリフ。
終わったら23時59分だった。
おおおーーーっ、全然間に合うと思ったのにーー、1分前かよーーー。
急いで皆で舞台に出て、くす玉の準備やらなんやら、
ピッピッピッピーーーン



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