青?裸々な日常
2012年11月1日〜
第204号 志の輔師匠の店選び


11/1(木)
志の輔らくごin奄美大島。
中入り後
僕も舞台にあがらせていただいた。

奄美大島で弾くなんて夢にも思わなかった。
人生はおもしろい。

11/2(金)
奄美大島

11/3(土)
奄美~博多

11/4(日)
志の輔師匠と
志の太郎くんを
博多に残し
僕とJくんは帰京しました。
いやはや楽しかった奄美大島と博多。

空港で娘のお土産に買った
絆創膏。

11/5(月)
だいたいお稽古終了
これからスクハジとリハーサル
とにかくお腹減った。
コンビニへ

11/7(水)
昨夜は三七郎くんが来た。
23日の浜松でのライブの稽古だ。
二人でやる。
面白いものが出来るだろう。
楽しみだ。

6時ちょっと前。
太陽が昇りはじめている。

11/9(金)
伽羅は僕の膝で暖をとつてから自分の所定の位置でのんびりすることにしたらしい。
そのへんのさっぱりした加減が猫の良いところか。

今日はこれから弟子のライヴに出演する。
伝の会の古巣のお江戸日本橋亭だ。
主催じゃなくて日本橋亭に行くのはとても珍しい。

会をやることは立派なことだと思う。
会やライヴを「出来る人」と「出来ない人」、
いや「やろうとする人」と「やろうとはしない人」。
どっちでも選べるところが良い。
やるからエライわけでもないし、やらないといけないことでも ない。
「なんでもやってみよう」と思うかどうかだ。
それにしたって「思わなくても」良いのだ。

僕はライヴに関しては「やらなくちゃいけないんだ」と思って いた。
なんでかわかんないけど。
いやわかっている。
自分にとってシンドイことだからだ。
出来れば「やりたくない」と心の底では思っているからだ。
だから今年のように、ほとんどライヴをやっていないという状 況は楽で仕方がない。
時間がたくさんある。
ホッとする。

でも、
こののんびり感にいたんではいけないとも思っている。
自分が怠け者だということをよく知っているからだ。
志の輔さんのそばにいるのも、自分の怠け癖をいつも刺激して もらおうとしているのだと確信している。
本能だ。
本能とはスゴイものだな。

怠けているうちに「はりきる」ことを忘れてしまう。
「よっしゃー」みたいなガッツというか勢いというものを忘れ てしまう。
気合いかな。
突っ張るとか頑張るとかじゃなくて、エネルギーの出し方みた いなことかな。
出し方って言うと、これまた、何かを操作してるみたいだけ ど。

元気なんだな。
「元気」っていうエネルギーかな。
それが「芸」なのかな。
志の輔さんの高座を見ていると
身体ん中の血が元気になるっていうか、そんな感じがする。
そんな話を志の輔師匠にしたら
「そうだよ、でもやってる方はお客さんにドンドン取られちゃ うんだ(笑)」とおっしゃった。
舞台でもちょくちょく言っている。
ま、冗談半分なんだろうけど、半分はそうなのだ。
でも実は、それはシンドイことではなくて、エネルギーをも らってもらってるって感じなんじゃないかな。

もらってもらってるから作ろうとはりきれる。

僕の勘違いは、エネルギーが出来たんでもらってもらおうとし ているとこだ。
違うのだ。
もらってもらうことが決まっているから作るんだし作れるの だ。
そこんとこがやっとわかったような気がする。

1/11(日)
今朝は結構寒い。
支度をしている。
出かけるのだ。
ま、しょっちゅう出かけているけど。

どこどこに行くのだからなになにを持っていく、
という思考が面倒くさいと思うときや楽しいときがある。
楽しむほうである。
何事も楽しまないと損だと。
久しぶりに大荷物になった。
重いだろうな。

宇太と二人で部屋にいる。
小声で何かを話しかけてくる。
話しかけているのか、何気に声だしてんのかわかんないけど。
静かな家の中で小声で話しかけるなんてのは、なかなかやるじゃんと思う。
何か言いに来て、言うと座布団に戻っていく。
そしてあらぬ方角をジッと見ている。

その姿を見ている僕に気が着くと、
こっちに走ってきて何かを喋る。
何かの報告なのか訴えなのか、もっと軽いものなのか。

ここ最近は12月24日のプログラムのことが頭の大部分をしめている。
お弟子さんのこと、賛助のこと。
そんな中、日々の仕事もこなしていくわけで。
ま、そんなことは当たり前なわけで。
ただ、その当たり前のことをしている自分が不思議で。

自分は自分なので
つまり客観的に見たことかせないわけで。
そり」ゃそうだよ。
と思って客観的に僕のことを見ようとしてみると
自分好みの自分なのかどうかはわからないんだな、これが。
皆もそうなのかな?

11/14(水)
浜松へ

11/15(木)
昨夜帰ってきて、今朝は早くに起きた。
二日酔いだ。

今日が五か月に一度の検診の日だということを
昨夜の新幹線の中で知った。
知ってからは飲まないようにした、あんまり。

ちょいとふらふらしながら病院へ。
なんとか検査を終え帰宅。
家に帰ってもやることがたくさんある。
そして夕方になりつつある今、
あわてて支度をしている。
伝の会をやりにいくのだ。
パーティですね。
そこでやることになっている。

さて、あわてて出かけるぞ。

11/16(金)
今日は三井ホールで志の輔らくご。
もう三年目かな?
楽屋入りのために地下鉄に乗っている。

昨夜は邦さんと焼肉で盛り上がった。
個室だったのでまったく気がつかなかったが、とっくに閉店 時間は過ぎていたようだ。
今朝は5時起きだと言ってたが大丈夫だったろうか。
しかし邦さんも元気である。
また太っていた。

年末のおさらい会のプログラム制作で頭がワヤになってい る。
鉄六と鉄七が見事に補佐をしてくれてるのでなんとかなって いる。

今朝は獅童母と電話で話した。
母「だから、何年なのよ、10年?20年?」
テ「30年ですよ」
母「ったく、生きたわね。普通なら30代でつぶれるの よー。(笑)いくつになったのさ」
テ「52」
母「わー、年とったねー(笑)あんなに若かったのに (笑)」
相変わらず迫力のあるお母様である。
初めてお会いしたのは僕が22歳の時だった。
松風というウチの流派の会報誌があって、そこに原稿を書く ことになっていたのに、すっかり忘れていた。
なんとか仕上げて今朝送った。
迷惑をかけたな。

プログラムの挨拶文も書かなければいけないぞ。

11/18(日)
佐野での独演会を終えた志の輔師匠はスタッフと別れ僕の運転する車で足利市へ向かった。
独演会を終え楽屋で一杯飲んだだけで打ち上げもせずに出発した。
足利市近所で仲間と落ち合っても良いなと思っていたが、まぁいいか、向かう途中で何か食べて行こうということになっ た。
僕としても、目いっぱいの独演会をされた師匠がビール一杯だけでおしまいというのも気の毒で、クールダウンも出来な いだろうと思っていたので、なんとか落ちつけるお店を探してちょいと休んでいただこうと思っていたのでした。

佐野から足利までの15キロ、別にこれといった場所もなく、小料理屋さんとかレストランとかも少ないのです。しかも 今日は日曜日、やってませんねーー。
どこかの駅の方に寄り道をして路地をいろいろ通ってみました。
やっててもラーメン屋ばっかり。
いや、ラーメンが悪いわけではないのですが、ちょっと違いますでしょ。
志「とんかつ屋があったぞ」
助手席の師匠が言いました。
いま通り過ぎた道の奥に見えたそうです。
師匠は見つけるのうまいのです。
たぶん、修業時代に身に付けたと思われます。
しかも、的確においしい店を見つけます。
私の友人の杵屋勝彦さんに似た嗅覚をお持ちなのです。

テ「えっ?いまの路地ですか?」
志「そうだ」
テ「よく見つけましたねー、はいただいま」

テ「とんなんとかって書いてありますね」
志「ちょっと待ってろ、中を見てくるからな」
店の前につけた車から降りた師匠は背中を丸めながら
お店をガラガラっと開けてこっそり見る感じで覗きこみました。
そして僕の方を向き、笑みを浮かべうなずきました。
師匠が中に入ると交代にお店の方が出てきて僕に駐車場の場所を伝えます。
車を止めてお店に入ります。
志「なんでもありそうなお店だ」
テ「いい感じっすね」
師匠はまずビール、僕はノンアルコール、そして師匠は熱燗、僕はさらにノンアルコール。

何を食べてもおいしいお店でした。
それが証拠に結構お客様がひっきりなしにいらっしゃる。
常連のお年寄りや若い夫婦。
ここの主とおかみさんはとてもやさしく丁寧な方で、
志「いいな、親切な店だな」
テ「そうですね、気持ちがいいですね」
志「もう、こう年を取ってくると人の親切だな(笑)」
テ「はははは、ありがたさが身にしみますね」
最後には海老フライとヒレかつのセットになった定食までたっぷりと食べました。
志「お勘定お願いいたします」

僕は車を取りに行き、店の前につけ師匠を呼びにお店に入ると
志「うん」
ここのおかみさんと子どもが師匠の後について出てきました。
「ありがとうございました。あのぅ、すみませんがサインをいただけないでしょうか?お店の中で言うとご迷惑だと思い まして・・・」
志「あ、はいはい、書きますよ」
かわいい娘さんがサイン帳を手渡しします。
師匠はお店の壁でサインを書きシールを貼りました。
志「とてもおいしかったです」
「ありがとうございました。お気をつけて」

志「いいお店だったな」
テ「お店の中だと混乱が起きるからとだまってたんですね」
志「うん」
テ「気がききますね」
志「親切だったな」

たぶん、フラッと入ってきたお客さんが志の輔さんだと気がついたときはびっくりしただろうに
そんなそぶりはひとつも見せなかった。
他のお客様も誰も気がついてない感じだった。
素晴らしいお店の配慮である。

やっぱり志の輔師匠のお店選びは素晴らしい。
いや、お店選びも素晴らしい。

11/19(月)
宇都宮へ。

11/20(火)
巣鴨で志の輔らくご。

11/23(金)
浜松で、鉄九郎ライヴ
開演して無事に終演。
ゲストは三七郎さん

11/24(土)
大阪へ

11/25(日)
山崎へ。

11/26(月) 
23日に浜松でライヴ
24日に大阪でライヴ
25日に山崎でライヴ

いやー、久しぶりの三連チャンライヴ。
実にーーーー
疲れた。
もうへとへと。
こんなに疲れたっけなーーー。

そのひとつの原因として邦さんが元気だというのがある。
ライヴで疲れたのでなくその後の飲みで疲れたのだということ。
邦さんは相変わらず飲む、そして時間も長い。
こっちも楽しいのでつい付き合ってしまう。
こんなことを二泊三日してしまうとドッと疲れるということがよくわかった。

楽しかったけど。

11/28(水)
今日は朝からお稽古でした。
いま終わり~。
はあー終わった終わった。

明日も明後日もお稽古日だということに先ほど気がついた。
ぐわんばるぞー!

11/29(木)
12/24の本プログラム制作中。
ついに僕の挨拶文待ちの状態になってしまった。
いかんのだ。
みなさん書いてくださってしまった。
絶対僕はビリになるはずがないと思ったのに・・・。

なんとかしてと今朝から書いている。
テンションあげて。
そしてお弟子さんのお稽古している。

まだ続く。

11/30(金)
朝六時すぎに目が覚めた。
宇太がニャーと言ったからだが。

パソコンに向かう。
一昨日から結構むかっているぞ。
肩がすごく張ってきた。
挨拶文はまだ出来あがらない。
それに平行してやることがたくさんある。

わーーーー。

ページのトップへ戻る